癖(くせ/へき)とは、
を指す。当記事では1・7を説明する。
「くせ」の由来には2つの説がある。
漢字の「癖」は訓読みで「くせ」、音読みで「ヘキ」と読む。部首の「やまいだれ」に表れているように、もともとは腹の病気を指す。ここから食べ物が腹を通らないことからさらに転じて「偏ること」「くせ」の意味になったとされる。
なお、音読みでは「ヘキ」以外に「ヒャク」という読みもあるが、ほとんど使われない。
無意識に行ってしまう行動のこと。「習慣」とも似ているが、そちらは意識して行うものも含んでおり、「癖」の場合は(上記2の用例を除いて)無意識にやる行動のみを指す。
身振りとして現れるものは「自分の髪に触れる」「腕組みをする」「瞬きを繰り返す」「貧乏ゆすりをする」「下唇を噛む」など。特に本人にとって直接利益になるものは少ない。何度も行っていると周囲の人が気になってしまい、迷惑になることさえある。
中には「虚言癖」「先延ばし癖」「サボり癖」など、身振りというよりは勉強や仕事などを進める中での「行い」として現れるものもある。この場合は悪い意味で使われることが多い。
一方で慣用句的に「癖になる」と言うように、稀に「何度も経験したくなる」というような良い意味を指すこともある。
俗語的な意味での「性癖」を略した言葉で、性的嗜好や好みの特徴を指す。「ヘキ」とカタカナ表記される場合もある。
初出・元ネタは不明。Twitter検索でも「ヘキ」と読んで「性癖」と似た意味を指すと思われる用例は2008年から見られ、かなり昔からあったものと考えられる(参考)。
「性癖」を「性的嗜好」とする意味が広まった以降に「『癖』一文字のみで『ヘキ』と読み、性的嗜好を指すこと」が誕生したと思われるが、「性」の一文字を省略すること自体がどの界隈・発言で起こってもおかしくないため、正確な発祥は特定できないと思われる。
2017年にはTwitterでほぼ毎日投稿されるようになり、翌2018年には漫画『まちカドまぞく』で「まぞくの癖に刺さるからです」という台詞が登場したほか、漫画『ゴールデンカムイ』の企画として「癖(ヘキ)がすごい冒険者たち総選挙!」が行われている。
恐らくインターネット上で広まったのは2020年から2022年にかけてで、この辺りでいいね数が4桁~5桁を超えるTwitter投稿が多数みられるようになっている。
ちなみにそれ以前の文章でも「癖」一文字で「へき」と読む例はあったが、基本的には「くせ」「行動の傾向」の意味を指すことが多い。
蕪村の句は堅くしまりて揺かぬがその特色なり。ゆえに無形の語少く有形の語多し。簡勁の語多く冗漫の語少し。しかるに彼に一つの癖(へき)ありてある形容詞に限り長きを厭わず、しばしばこれを句尾に置く。
これは子供の時から覚え初めた奇癖である。何処ということなく、道を歩いてふと小流に会えば、何のわけとも知らずその源委がたずねて見たくなるのだ。来年は七十だというのにこの癖(へき)はまだ消え去らず、事に会えば忽ち再発するらしい。
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最終更新:2025/02/16(日) 00:00
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