見せてもらおうか、ニコニコで読める電子書籍3万冊の内訳とやらを（1/2 ページ）

どの出版社の作品が多いのか。どのジャンルが強いのか。

　10月17日の発表で、にわかに注目を浴びているドワンゴの電子書籍配信サービス「ニコニコ静画（電子書籍）」。24日から有料作品の本格配信をスタートし、3万冊以上のタイトルを一気にラインアップする。漫画を中心にそろえているのが特長で、「コミックコンテンツの配信プラットフォームとしては日本最大級」と同社はうたっている。

　自信の裏返しか、同社はWebサイトで配信リストをCSVとPDFで公開中だ。タイトル名などで検索をかければ、欲しい本があるのかピンポイントで調べられる。

　今回はライター鷹野凌氏の協力により、配信ラインアップを俯瞰して把握できるよう、出版社やレーベル、本のジャンルといった要素に分けて表を組んでみた。どの出版社の作品が多いのか、どのジャンルが強いのか――といったことが表から分かるだろう。なお、次ページには出版社ごとの冊数を分かりやすくまとめた表も用意したので参考にしてほしい。

　まず、表の最下部にある総計を見ると各ジャンルの作品数が分かる。最も多いのは「青年コミック」で、9611点あった。次に多いのは7611点の「少年コミック」と、男性向け漫画の比率が高い。漫画に関しては“平積みしているものはだいたいある”と同社は自負しているが、確かに冊数は多い。

　漫画以外の作品もそれなりにあり、例えばライトノベルは2153点がラインアップされている。ただ、「這いよれ！ニャル子さん」を輩出したソフトバンククリエイティブのGA文庫や、「ソードアート・オンライン」などの作品で知られるアスキー・メディアワークスの電撃文庫が取り扱われていないなど、漫画に比べるとラインアップには穴がある（ただし、24日のスタート前に追加される可能性もあることはお断りしておく）。

　また、「その他書籍」と分類された作品が2153点存在するが、この中には写真集なども含まれているようだ。PDFあるいはCSVのリストを見ると分かるが、これらの中には「JKまるみえ〜」「Hな素人娘〜」など、キワどいタイトルの作品も見受けられる。しかし、配信ラインアップには“18禁”の作品は含まれていないとのことで、ずばりそのものが映っているようなコンテンツではないのだろう。

• 出版社ごとの冊数をまとめた表はこちら