デューン 砂の惑星 PART2 : 特集
【超緊急】映画.com編集長が「今こそ観てほしい」
と切に願う…「DUNE」は“いい意味で変態的かつ
狂気的こだわりに満ちた傑作” 全“観てない人”へ、
今がその時、一緒に飛び込もう!
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「傑作とはどの映画?」と問われたら、私たちは自信をもって「DUNE デューン 砂の惑星」(2021年公開)と即答するだろう。
2021年に日本公開された同作。アカデミー賞をはじめ世界中で激賞され、“2021年の圧倒的なBEST映画”に挙げる映画.com編集長が「日本でも、もっともっとヒットしてもおかしくなかった」と、ため息を漏らしたこともあった。
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(C)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
その魅力はなんといっても“体験のすさまじさ”。映画を観るという枠を大きく逸脱し、“その世界にいる”という未知の惑星体験をもたらしてくれるのだ。そして、「DUNE デューン 砂の惑星」は自宅で観るのもいいが、映画館で観たときにのみ、名状しがたい特別な経験となる“稀有な一作でもある。
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そんななか、3月15日からは、同作のスケールを遥かに超えると噂される続編「デューン 砂の惑星 PART2」が劇場公開。そして、2月9日に第一作「DUNE デューン 砂の惑星」のIMAX版が映画館でリバイバル上映される大チャンスがやってくる。ぜひこの機会に砂の惑星の世界にダイブし、その衝撃を体の芯から味わってくれ――。
※この記事では、本シリーズを気になっている人向けに、第一作の「なにがどうすごいのか」をわかりやすく解説。さらに映画.com編集長の猛烈なレコメンド・レビューも掲載するので、作品選びの参考にしていただければ幸いだ。
「DUNE」のすごさとは何か? それは“いい意味で変態”
あらゆる面で狂気的なこだわりが貫かれた驚がくの傑作
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「DUNE デューン 砂の惑星」を観ていない、という“あなた”は幸運だ。なぜならば、あの衝撃的な傑作をこれから初体感できるのだから――。
この項目では、ほかのあらゆる映画やエンタテインメントでも味わえない“固有の体験”が詰まった第一作「DUNE デューン 砂の惑星」の魅力を紹介する。
●まさに“変態的かつ狂気じみた傑作”…アカデミー賞6部門受賞。とんでもないこだわり。映画.com編集長の“2021年の圧倒的BEST映画”
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「DUNE デューン 砂の惑星」の面白さ、すごさを一言で表すと“いい意味での変態性”という言葉に行き着く。
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変態といっても、エロやピンク方面の変態ではない。普通や異常を通り越す、あまりにも突き抜けた性質のことである。この世のものとは思えぬほど美しい映像、圧倒的なビジュアル、こだわり抜いたガジェット、蠱惑的なキャラ、目を疑うほど豪華なキャスト(主演はティモシー・シャラメ!)、没入感がすさまじいストーリーテリング。あらゆる要素が変態的かつ狂気じみた完成度を誇るとんでもない“傑作”。それがドゥニ・ビルヌーブ監督作「DUNE デューン 砂の惑星」なのだ。
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少しでもピンと来たなら、作品を手にとってみることをおすすめする。きっと損はしないはずだ。
●3月15日から“最終決戦”描く「PART2」公開! 2月9日から第一作がIMAXでリバイバル上映! この機会に“観たことのない惑星体験”へダイブしてほしい
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なぜ2021年公開の作品を、2024年の今、特集しているのか?
それは1人でも多くの映画.comユーザーに第一作のIMAXリバイバル上映を観てもらい、度肝を抜かれ、PART2も鑑賞してほしいから。だからこそ、自分でもどうかしていると思うくらいの筆圧で、第一作をレコメンドする記事を書いているのだ。
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映画を観ることで、自身の人生を素晴らしく豊かなものにしたいと願う“あなた”は、なんとしても本シリーズを体感し、ぶっ飛ぶべきである。未鑑賞の人はもちろん、鑑賞済みの人も、何度も何度も何度も砂の惑星に出かけてみてほしい――。
>>第一作「DUNE デューン 砂の惑星」IMAXリバイバル上映の詳細は、公式サイトでチェック!
レビュー/編集長が「DUNE」のすごさをもっと言いたい
この映画体験を読んで、あなたは観ずにいられるか?
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さて、ここからは実際に「DUNE デューン 砂の惑星」を観た人の感想を記述していこう。
紹介者は、劇場公開当時に衝撃を受けたという映画.com編集長・駒井尚文。“本作を観ている人が思ったより少ないことに、ほんのりキレている”同編集長が、その体験を語ってゆく。
※以下、レビュー
●年末年始に「デューン」を再び見てみた
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いま、2024年1月ですが、本来であれば「DUNE デューン」のPART2が世界中の映画館を席巻しているはずでした。しかし、2023年はあまりにも多くの出来事がハリウッドの映画製作に影響を及ぼし、同作をはじめとする多くの大作映画が公開時期のリスケを余儀なくされています。
その影響もあり、年末年始に映画館で見たい映画があまり多くないこともあって、配信プラットフォームで「デューン」の1作目を見直すことにしました。
●映画を観ているのではなく、砂の惑星にいるほどの臨場感に息を呑む…火、空気、水、土の描写が圧倒的
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PCの16インチ画面でも、本編が始まって数分も経てば、作品のクオリティが別次元であることが分かります。「砂の惑星」の大地とそこに生息する人々の特異性、変態性が、高い技術と情緒溢れる描写の数々で表現されている様に息を呑みます。
例えば、何度も登場する砂丘のシークエンスは、マジックアワーの残光、曙光が印象的です。さらに、四大元素、すなわち火、空気(風)、水(液体)、土(砂)それぞれの描出が圧倒的です。あまりにレベルが高いので、受賞歴を改めて確認して納得しました。「DUNE デューン 砂の惑星」は、2022年・第94回アカデミー賞で作品賞をはじめ計10部門にノミネートされ、撮影賞、編集賞、美術賞、視覚効果賞、音響賞、作曲賞など技術部門を中心に同年最多となる6部門で受賞していたのです。授賞式の中継を見ながら興奮していたことも思い出しました。
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本作のスタッフたちが、渾身の仕事を積み重ね、会心の結果を残しているという事実。本作を改めて鑑賞し、その見事な仕事の数々を再確認することができました。
しかし敢えて言いますが、それはあくまで「確認」。かつて、初見でIMAXで体験したときの「衝撃」とは全然比べものになりません。
●映画館と配信では、まったく異なる映画体験 “劇場公開時に観てない人”は本当にもったいない、かも
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PC画面、テレビ画面で見る「DUNE デューン 砂の惑星」は、ナショナルジオグラフィックの世界で「スター・ウォーズ」的な覇権争いが展開しているような、そんな枠にはまったドラマを楽しんでいる感覚になることも否めません。映画ファンにあっては、見ないよりはマシなんだけど、その鑑賞スタイルではあまりにもったいない。
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「DUNE デューン 砂の惑星」は、できるだけ大画面のIMAXシアターで、「浴びるように見る」、そして「全細胞と五感で体感する」ことが肝要です。大地を舞う砂を粒子レベルで描写し、サンドワームの振動を地響きのように轟かせ、主人公の繰り出す変態ボイスで観客の耳と脳を同時に震わせる……。その数々のチューニングは、IMAXでの鑑賞に最適化されているとしか思えないからです。
●とにかく早く続編が観たい…IMAX上映とPART2は、絶対に映画館で!
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待望のPART2を3月に控え、PART1がふたたび日本のIMAXシアターで上映されるという知らせは、今年の最初の吉報です。
2024年第1Q(第1クォーター)のTo Doリスト、1番目は「DUNEのPART1をIMAXで鑑賞」、2番目は「DUNEのPART2をIMAXで鑑賞」です。私にとってはもちろん、他の映画ファンにとっても、2024年は幸先のいいスタートになりそうです。(映画.com編集長・駒井尚文)
>>第一作「DUNE デューン 砂の惑星」IMAXリバイバル上映の詳細は、公式サイトでチェック!
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