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バジーノイズ

劇場公開日:

バジーノイズ

解説

DTM(デスクトップミュージック)を題材に斬新な音楽表現とタイムリーなテーマ性でSNSを中心に話題となったむつき潤による同名コミックを、大ヒットテレビドラマ「silent」の風間太樹監督のメガホンで実写映画化。

マンションで住み込みの管理人をしながら、自分の頭の中に流れる音楽をPCで形にし、部屋でひとり奏でることに没頭する青年・清澄。人と関わることをせずシンプルな生活を送る彼に、上の階に住む女性・潮が挨拶をしてくる。失恋したばかりだという彼女は、毎日清澄の部屋から漏れ聞こえてきた彼の音楽を楽しみに聴いていたと話す。自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思っていなかった清澄だったが、潮が何気なく投稿した演奏動画によって、彼の世界は大きく変わり始める。

人気ボーイズグループ「JO1」の川西拓実が清澄役、「交換ウソ日記」の桜田ひよりが潮役でれぞれ主演を務め、潮の幼なじみ・航太郎役で井之脇海、ベーシスト・陸役で柳俊太郎が共演。

2024年製作/119分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2024年5月3日

オフィシャルサイト

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(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会

映画レビュー

3.5青の映画

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は神戸が舞台だったが、映画では横浜を舞台に神戸出身の二人が惹かれ合うという展開にしている。ロケに行きやすいから、という理由もあると思うが、異郷の地で同郷の人間を見つけたということが、二人が惹かれ合う必然性を強くしていたので良い改変だと思う。
全体的に青が印象的な作品で、それは主人公たちのバンド名が青を意味する「AZUR」だからなのだが、映画全体のトーンを心地よく作っている。気持ちが晴れている時は青が画面を覆いつくし、心が濁った時には画面に黒が多くなる。夜の真っ黒な海を大きく画面に配置したり、主人公のバイトの掃除中の、バケツの中の汚れた水をアップにしたり。
DTMを題材にした映画は珍しい。1人で音楽を作ることで生きてきた主人公が誰かと一緒に夢を見るようになる。DTMはひとりで完結できるがゆえに、他の誰かと組む必然性が薄い。だからこそ、そこを破って他の人と音楽を作ることで主人公は成長していく。JO1の川西拓実がいいたたずまいをしていて、絵になる人だなと思った。

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共感した! 4件)
杉本穂高

2.0音楽映画

2024年11月29日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
sunaf

3.0桜田ひよりが、関西人のグイグイキャラを演じていてびっくり。引き出し...

2024年11月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

萌える

桜田ひよりが、関西人のグイグイキャラを演じていてびっくり。引き出しがいろいろあるんだなと感心しました。

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共感した! 0件)
旅人ヒデちゃん

5.0メッセージ

2024年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なるほど、漫画の実写化ですか~
他人という言葉
主人公が集める自然の音
「頭の中の音を形にできればそれでいい」
他人と関わりたくないから
しばらく前からあるこの現象は、今ではごく普通のことになっているのだろうか?
アーティストたちの思いや希望や夢など、タスク管理会社にとっては「いまだけ」の利益でしかない。
利益が出なくなればポイ。
派遣
それが当たり前になってしまった現状
使える間は鬱になるまで働かせる。
プログラマーなどがいい例だろう。
それが、アーティスト界でも当たり前になっている。
DTM Amazon スマホ
音楽さえ一人で完結する現代
遮断してしまう個人的理由
それでも十分やっていける。
この作品の中には主人公の根本的な人嫌いについては触れられていない。
そこに触れないのが今のマナーだろうか?
さて、
このタイトルの付け方が面白い。
バジー 訳せば「ブンブン」だろうか?
蜂の音
その音をノイズに例えたのは、結局1匹ではノイズで終わるという意味があるのかもしれない。
組織 群れ 1匹蜂などいない
冒頭、潮がフライパンで窓ガラスを破壊するシーン
あまりにも強烈で、ありえなくて、仕事さえ吹っ飛んでしまった。
それが伏線になっていた。
心に作った壁 閉じこもった世界 自分だけで完結したい思い
潮の行為から始まった清澄の新しい世界
ライブの感動と、自分の役割の終焉
「うちの気持ちは誰にも解らん」
そう言ってひねくれた潮にリクは「お前も清澄の気持ちはわからんだろう?」と尋ねる。
Azurのアルバム 清澄のボーカル そして歌詞
初めて知る清澄の気持ち 自分のメンヘラに辟易する潮
清澄の音源に忍び込んでいた潮のダンス
3人で待つ信号 誰もどこに向かっているのかわからない まさに人生
本当の気持ち 本心でいいと思うなら邪魔しない
本当の気持ちこそ人生で最も選択すべきこと
人生において「自分の気分が良いこと」より大切なことは何もない。
この普遍的な発見がこの作品の下地になっている。
だからあえてこの物語に恋愛を差し込まなかったのかもしれない。
あくまで焦点は、清澄にとって「自分の気分が良いこと」だったのだろう。
そこにブレがなく、よかった。
何がいいのか?
何が自分にとって正しいことなのか?
結局それは、他人との比較や言葉、そしてトライ&エラーでしかわからない。
思い込みで閉じこもることは、結局自分を知らないままで終えること。
この気づきこそこの作品の最大のメッセージだと思った。
しばらく見るのを躊躇っていたが見てよかった。
中々素晴らしかった。

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