東京フィルメックスにて。山中遥子が大絶賛していて観たかった本作。面白かった。思春期の歪さを超シームレスな運動と雄弁なカメラで導く物語。低体温な画面からは彼女の脈拍が貫通して聞こえてくるような、そんな映画だった。
"手"を描写する際の観客への委ね方というか、作り手側が観客へ信頼を置ききっている感じというか、なんか知らんが「ありがとう」となった。ダンスシーンを観て何故だか泣きそうになったのと、最後の最後にあるSEXシーンで空を見上げる主人公、素晴らしかったな。
で、本作でいちばんグッときたのは「母と娘、娘の彼とのNTR」。それ関連のシーンを観て何処とは言わないがバッキバキだったし、オレも彼女のマンマに頭ポンポンされたいなぁと思ったし、彼女のマンマを「アニラ」て呼び捨てしてマンマのベッドで一緒に寝たいなぁと思ったし、とにかくシュリー羨ましいィ...としか思わなかったよマジで...ィ。で、絶対シュリーとアニラはSEXしてるに一票。
エンドロールまで気付かなかったが、これインド映画だったんだね。それくらい画作りから物語からダンスから何から何までボリウッドとかそこら辺の匂いが全く無くて、特異なインド映画だったなと。アンチボリウッドの姿勢、面白かった。
上映後インタビューにて。シュリー役の役者さんが来て色々話してた。以下抜粋。
「インド人はみんな"俳優か、クリケット選手になりたい"」そうなんだ笑。
時代設定は90年代のインドを舞台に、7,8年かけて脚本を作った。
「インドではこういった(若い女性のセクシャリティを描いた)作品はあまり無いというか、ボクが知る限りでは無いので珍しく写った」との事。
「インドは今インディ映画が流行っている」らしい。