なんだ、この茶番劇。
大林宣彦監督は、大林宣彦全開という演出だし、
主演の薬師丸ひろ子さんは、(若い頃の)薬師丸ひろ子全開という演技だし、
主題歌担当の松任谷由実さんは、本作のために名曲(守ってあげたい)を提供しているのに、
それなのに出来上がった映画は、ただの茶番劇。
アクは強い役だけど、手塚眞さんと長谷川真砂美の演技はなかなか良かった…というか、手塚眞さん、俳優もしていたんだ。
そして、峰岸徹さんがコメディ担当。
オーディションで選ばれた薬師丸ひろ子の相手役の高柳良一さんの演技はいまいちだったかな。
高校2年生、薬師丸ひろ子が実は超能力者。薬師丸ひろ子の通う高校に、高校ののっとりをめざすもう一人の超能力を持った生徒(長谷川真砂美)が転入してしまい…という話し。
脚本もそこまでは酷くはないけど、脚本と大林宣彦と薬師丸ひろ子の組み合わせが噛み合ってなかっただけということ。
この映画のために作られた松任谷由実さんの『守ってあげたい』はなんと言っても名曲なので、最低のスコアにはしませんでした。