◆概要◆
南米のウルグアイで第40代大統領を務めたホセ・ムヒカのこれまでの人生と彼の信条に迫るドキュメンタリー作品。
◆感想◆
全てを国民の生活向上のために捧げたウルグアイの第40代大統領のホセ・ムヒカの人生に迫るドキュメンタリー作品となっており、彼の行いはあまりにも清貧で私欲がなさ過ぎて、誰にもまねのできない人物だと感じました。
ムヒカは貧しい家庭に生まれ、ウルグアイが軍事独裁政権だった時代にはゲリラとして活動し、人生の多くを刑務所に収容されており、その道のりの険しさがムヒカという人物を作ったのかとも思いましたが、彼の自己犠牲の精神の強さはただそれだけでは無く、彼だけのもののように感じました。
2010年から5年間、ウルグアイの大統領を務めたムヒカは収入の大半を貧しい人々のために寄付し、学校や住宅を設立するなど国民生活の向上を図る一方、自身の生活はトラクターで畑を耕して賄っており、政治家の理想像と言える人物でした。
一方で普段のホセ・ムヒカはとても穏やかで笑顔が似合うおじいちゃんという感じで、とても愛らしく感じました。
ホセ・ムヒカのような人物が二度と現れることはないと思えるほど、特別な存在であり、彼の言葉の一つ一つに有無を言わせぬ説得力がありました。
ホセ・ムヒカという人物を少しでも知ることができて、とても良かったと思います。彼のような生き方はとてもできませんが、少しは真面目に生きようと思いました。
鑑賞日:2024年7月25日
鑑賞方法:U-NEXT