境界線(その境界線とはコドモとオトナを隔てるものだったのか、それとも生と死を隔てるものだったのか、それともそのどちらもだったのかはわからないけど)。その境界線の上をはじめは危なげに歩いていたし、その境>>続きを読む
相米慎二監督作品、初めての鑑賞です
小学生はとてもよく走る。全力で。もう感嘆するほどに。そしてオトナも時には走る
子どもはオトナになっていくのに、どうしてオトナはもっとオトナになれないのだろう>>続きを読む
滑稽というのか諧謔というのか。おかしみが加速度を増していって、最後にはなんとも形容しがたい域に達したような。女性陣は皆、女性のイヤなところも演じているように感じたけれど、男性からみたら男性のキャストに>>続きを読む
「なりたがらない者こそ
リーダーに適任」
プラトン
観て良かった。前教皇ベネディクト16世と、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(現教皇フランシスコ)。枢機卿を辞めたいホルヘに、ベネディクト16>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Filmarksの平均スコアが高い!
低くなってからレビュー載せようと姑息なことを考えていましたが、低くなる気配が一向にないw 圧倒的な高評価のなかで、異なる少数が在ることも大事だと思うので、感じた>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
トランプを軽妙に茶化した映画かと思っていたら違いました。トランプの闇は深い。根深い。そのことを思い知らされたような気持ちになって、どんよりしてしまいました。演じたセバスチャン・スタンの、話し方というか>>続きを読む
そんな当たり前のこと何を今更言ってるんですか?と言われそうだけど、本当に映画って自分で観てみるまではわからない、とあらためてしみじみ思う。映画館を出た後も気持ちがいっぱいになってしまって言葉が出てこな>>続きを読む
現代アラブ文学及びパレスチナ問題を専門としておられる岡真理先生が『中学生から知りたいパレスチナのこと』という本の中で、今作について言及していらっしゃったので、次にNetflixに入ったときには観てみよ>>続きを読む
コメディだと思っていたのが良くなかったのかも。あれっ、意外と笑えない? ツボったのは、エヴァの曲をカラオケで歌ってる人の歌いっぷり。推したいのは、映画みる部の男の子と、観ている映画の渋さ。声変わり期男>>続きを読む
内容もさることながら、アネット・ベニングとジョディ・フォスターの雄姿をみるだけで泣けてくる。アネット・ベニングももちろん凄いのだけど、(フィルマを始めてから子役だったときのジョディ・フォスター出演作を>>続きを読む
世田谷区立の小学校。コロナ初年度(2020年度)の1年生と6年生に焦点を当てたドキュメンタリー。今作は、特別な取り組みを紹介するといった内容ではない。おそらくこの映画を観たほとんどの小学校の先生は、こ>>続きを読む
パトリシア・ハイスミス原作ということだけれど、原作は未読。とても年齢差のある夫婦という設定なのに、ヴィゴ・モーテンセンとキルスティン・ダンストはそれなりに年季の入った夫婦然としているので、その設定が生>>続きを読む
皆さま
今年もどうぞよろしくお願い致します!
生命を営める環境が かつて火星にあったのかどうかを究明すべく、火星へと降り立った双子の姉妹:スピリットとオポチュニティ。90ソルが火星での限界と思われ>>続きを読む
カカカカンバセーショ~ン(cv:あのちゃん)って、今作をU-NEXTのマイリストにインして以来、ひとりでご満悦状態に突入。フレーズ絶叫?してよろこんでいた者です。すみませんっ。この映画とはなんら関係な>>続きを読む
2名の海兵隊員が窃盗癖アリの若い水平を護送する。ノーホークからポーツマスまで。ニキ2名によるアレやコレやなどがあり(それがなんとも味わい深い)、18歳の青年にとってこの旅は、オトナへの通過儀礼の旅とな>>続きを読む
1971年宇宙の旅
猿たちは骨角器を持ってモノリスの前で進化を遂げる。今作では、ハロルドという名のおぼっちゃまはモードという名のお婆ちゃんと出会うことで進化を遂げる。モノリスに値するものは、さしあ>>続きを読む
おそらく料理とは哲学なのだろう。メニューには、それを考えた人と料理人とで織りなされた思想とか理念といったものが浮かび上がる。そのことを理解できる者に供される極上の食。映画は始まりからして圧巻。食に関す>>続きを読む
映画館で観た予告篇から、これは相当に凄まじい映画なのかもと観に行くのに腰が引けてしまっていたけれど、フォロイー様方の真摯なレビューに背中を押していただいて観に行くことができました。冒頭の音声とそれに続>>続きを読む
宝くじ(ロト?)が舞っていく姿からして好き。ふんわりと舞っていく姿は優しいファンタジーの様相。南から北へ。宝くじはどちらのものか。軍事境界線での攻防がテーブルを挟んでの話し合いへと変化し、やがてそれは>>続きを読む
このドキュメンタリーは、40年以上デニス・ホッパーの右腕として彼を支え続けたというサティア・デ・ラ・マニトウさんの証言?に軸足を置きすぎたのではないかと思う。そこに尺をとりすぎたし情緒たっぷりになりす>>続きを読む
1回目、ほぼウトウト。2回目、ほぼ起きていた。3回目、ほんの少しだけウトウトしたけど多分きっと大丈夫。でもこんなんじゃダメだ。この映画から抜け出せなくなってしまう。
ペルーの村に、アメリカから西部>>続きを読む
そう感じるのは、現場でイーストウッドが淡々とサクサク撮っていくことを、どこかで観たか聴いたかしたことがあったからだと思う。脚本も編集も(つまりはチームイーストウッドってことなのかな)無駄がない。弛緩し>>続きを読む
長いことニュースキャスターを務めてきたハワード。視聴率低下のため2週間後の解任を通告されている。ハワードは生放送の番組で、次週この場で自殺すると予告。現場は大混乱。でも視聴率は急上昇。そこからはじまる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予告篇みたらかえって迷ってしまった。映画館に行くのか行かないのか。どうしよう! → 二輪車生活(といっても原付)を数年後には終わらせようと思っている自分は、バイクの音を映画館で堪能したいという気持ちに>>続きを読む
ブレイキンでの番組出演を機にダンススクールに入り、そこで生涯の師匠となる人物:イェフダさんと出会う。クラシック、そしてさらにはコンテンポラリーへ。しかし、インドの青年マニーシュがクラシックに出逢った年>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
正直に書きます
映像も音楽も様々な趣向もとても好きなものでした。好ましくてたまらないほどに。でも私はどうしてもこのストーリーを好ましいと感じることができませんでした。私の感受性はどうかしちゃっていま>>続きを読む
原作読む前に初鑑賞。原作読んでから再鑑賞
時間旅行者のビリー・ピルグリム。本人による意志とはかかわりなく、勝手に瞬間移動させられる。過去にも未来にも、トラルファマドア星にも。でも、中心にあるのはW>>続きを読む
エドガー・アラン・ポーの怪奇小説を、3名の監督(ロジェ・ヴァディム/ルイ・マル/フェデリコ・フェリーニ)が競作したオムニバス作品。わたしにとっては3名とも、はじめましての監督です。
①ロジェ・ヴァ>>続きを読む
オリジナルと見比べようなどと考えたのは、私の浅慮ゆえのこと。全然知らずに今作を観た方が、多分ずっと楽しめた。それでも、オリジナルでは不自然に感じた点の修正がいくつもあったりして、リメイクならではの面白>>続きを読む
冬に観るのにちょうどよい感じの密室ミステリー。自分に寄せる必要が全くない映画っていいな。純粋に映画として楽しめる。謎は途中でわかっちゃったのがうれしくて(きっといくつもあると思うんだけど、そのうち2つ>>続きを読む
今作もスルスルと一気見できた! うれしい! ひょっとしたらわたしったらアントニオーニ監督作品との相性がよろしいのかしら(なんてねww)
これも全くの思いつきだし、そのような言葉が存在するのかどうか>>続きを読む
監督は建築物や工場群などをとても印象的に撮る。うまく言葉にすることはできないけど、瞼に焼き付くし脳裏に残る。黄色の煙で始まり、荒涼とした風景があって、赤の壁などがあって、凄い霧があって、黄色の煙で終わ>>続きを読む
「わたしが小説を書くのは生きられない人生のかわり 許されない人生のかわり」・・・日記に記されているその文章は、ハイスミスの魂の叫びのようにも、悲痛にも似た叫びのようにも私には感じられる。そしてその想い>>続きを読む
例えていうなら、新進気鋭・人気急上昇で話題沸騰、その評判に違わぬ劇作家による演劇を観劇している感じ。ホテルという限られた空間のなかで。残された12名。ホテルの四方はアレが取り囲む。アレは、時折咆哮に近>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
*このレビューは『太陽がいっぱい』のネタバレを含んでいます
別れたくない男が執拗にモニカ・ヴィッティを追い掛け回す冒頭から、もううんざりした気持ちになってしまった。観るのやめてしまおうかとも思っ>>続きを読む
自宅鑑賞だと途中で何度か停止してしまったり細切れ鑑賞になったり、あるいは寝落ちして戻して観直したりなど、一気見できないこともある。なのに、どういうわけか自分でもわからないけど、このミケランジェロ・アン>>続きを読む