主人公が躊躇いもなく殺人を犯す冷酷さと同じように、映画内の人の死に重みが全くなかったが、それが映画全体の重みのなさにも繋がってしまっていた。
冷酷な殺し屋のファミリーマンとしての顔の描写不足、20年>>続きを読む
ガチャガチャの中からヌメヌメしたグロテスクたぬきが出てくるのは面白かった。
ただそれだけ。
3作しか観てないけど、ジョン・カサヴェテス監督作で唯一好き。
単調な(ほぼ)密室劇、会話重視という『アメリカの影』『フェイシズ』ではつまらかった所は本作でも変わらずも、いつ完全に壊れるか分からない家>>続きを読む
ダメな人間を観察するような映画は本来好きなはずなのだけど、シンプルな内容のわりに長尺で退屈。
4~50代くらいの女の若い男に対する態度の気持ち悪さだけ良かった。
即興劇、ヌーヴェルヴァーグというものが自分には合わないのではと感じた。
ストーリーを重視しない作風はまだしも、軸がほぼなくただ会話シーンが続くだけでどこに面白さを見い出せば良いか分からなかった。
黒沢清で1番珍作かもしれない。
前田敦子のMVを黒沢清が監督したというのは面白いけど、そのMVと犯罪ストーリーの関連性があまり見えてこなかった。
前田敦子と鈴木亮平の格闘シーンが唐突に始まったり、>>続きを読む
気色悪くてドス黒い青春死姦ホラー。
ラストのキモイ展開への伏線がもう少ししっかりしていればさらに良い映画になっていたと思うけど、それでもインパクト自体はある。
自分の怖い体験談を話すキャラクターを、カットをほとんど割らずに固定の画で映し続ける所に良くも悪くも脚本家の映画らしさを感じた。
映像的な面白味は薄い。
初ジム・ジャームッシュ
アクションコメディにもできそうな題材を、シュールでドライな殺し屋映画にする所が彼の作風か。
拳銃を刀のようにしまうバカみたいなシーンを真面目に描いていて良い。
どうしようもない人をただ眺めているだけで楽しかった。
ストーリーよりもキャラクターや日常描写を重視する作風は『フロリダ・プロジェクト』と同じ。
カルト教団、クリーチャー、異世界など面白い要素は多いのに全てが中途半端。
ただそれっぽいセリフを言っているだけで中身がないように感じた。
所々でかっこいい画はある。
1~5話の物足りなさが、有名な最終話『クニコ』の前5話とは明らかに違う不気味さを引き立てる役割があるとも捉えられて興味深い。
つまらなさを振りにする、オムニバス映画だからこそできた構成。
ジャンプ>>続きを読む
グロや暴力に対してどれだけ耐性があっても汚物系はさすがに少し気持ち悪い。
ひたすら汚くハイテンションな所は良いとして、一本調子でとにかく不快なシーンを詰め込もうとする姿勢は好きじゃない。
バカっぽい前半の雰囲気やご都合主義が目立つ反面、愛の全肯定や世界中の人々が救われる優しい展開でだいぶ好きになった。
低評価だけど、1作目より良い。
ポップなアクションシーンと音楽の使い方は『スーサイド・スクワッド』より良くなり、一応現代的なフェミニズム映画という面もあったけど、バーズ・オブ・プレイ結成の流れの適当さは気になった。
怖いモンスター映画のような殺戮、育児放棄をテーマに含んだ脚本など、コメディ映画とは思えない要素の多さが興味深く、またそれとは真逆の要素としてある誰1人血の繋がりのない大家族の暖かみにはホッコリさせられ>>続きを読む
宝探しと謎解きの雑さ、人間と海底人が対立しているという状況を解決しないアホな脚本でも、美しい深海の映像と大味なアクションで何とか許せる。
2020年9月21日
ブルーレイ
☆3.4 >>続きを読む
ハイテンポで楽しく、決して悪い映画ではないけど、本作初登場のフラッシュやサイボーグに関する掘り下げが足りず、イマイチ盛り上がらない。
ザック・スナイダーが撮ったであろう『ウォッチメン』『バットマンV>>続きを読む
超人が人間の醜さと人間への愛を学んでいく良いストーリー。
クセがない分印象が薄いけど、編集が丁寧なことでDCEU前3作より映画としての作りがしっかりしている。
デッドショットとハーレイ・クインは良かったけど、メインキャラクター全員悪さが足りず、平凡なヒーロー映画と何も変わらない。
編集の違和感は『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン』をはる>>続きを読む
長い・退屈・複雑であることは否定できないし、『ジャスティス・リーグ』への雑な伏線張りも多くて1作の映画としてのまとまりは悪いけど、この2人を主人公にしてレックス・ルーサーの陰謀を描くサスペンス映画にし>>続きを読む
初見ではあまり好きじゃなかったのに、8年ぶりくらいに再見したら自分にとって最高のスーパーヒーロー映画の1つになってしまった。
スーパーマンが自分の出自、2組の両親の存在、同じ星の人と地球人のどちらを>>続きを読む
相手が少年とはいえ、人殺しに対するウディ・ハレルソンや周りの人の優しさが過剰で気持ち悪い。
悪い意味で優しい映画
怖いエピソードもあればコメディエピソードもあり、意外とバリエーションが多い。
終盤の腹話術のエピソード前に盛り上がり所がなかった。
そもそもサイレント映画があまり好みではないけど、CGなしの列車を使った危険な撮影は見応えあり。
お金に取り憑かれた人たちが段々正気を失っていくという当たり前の出来事を描いた映画ではあるけど、丁寧に描かれているからこそ感情移入できた。
2時間で無駄なくシンプルにまとめているところもすごい。
面白かったけど爆睡(また観に行こうかな)
エンディングは、昔の友達を一瞬だけ思い出した時の感覚に近いものがあった。
ただ、『September』の多用が気になる。
キャリアが低迷していた時期にネットミームになり、自信が望むものとは全く違うイメージを世間から持たれた経験があるニコラス・ケイジがだからこそできた役。
シュールで気まずいギャグも面白かった。
低予算ドラマレベルのカラコレとカメラワーク、下手で過剰な演技、バカすぎるエンディングなど、酷い部分を挙げたらキリがないけど、クソ映画として楽しめないことはない。
深堀りをしない代わりにシンプルにまとめたサイコスリラー。
主人公の頭の良さが分かる屋根のシーンがお気に入り。
ミスリードも上手い。
サスペンスとしてもオカルトとしても中途半端だけど、エンディングの静かな余韻だけは嫌いになれない。
あまりに型破りすぎる教育方法を行うロビン・ウィリアムズと彼に違和感なく導かれていく生徒、宗教的・哲学的なセリフの多さは、感動映画を期待していた自分には若干奇妙に感じた部分があったけど、これが後の重すぎ>>続きを読む
過去に同情できないほどの過ちを犯した主人公が最後に取る行動に、寂しさと悲しさを持たせることに成功している脚本が上手い。
無理やりな展開や不必要に感じるシーンは結構目立ち、この点が不評の原因かと。
想像を超えた病み具合と気色悪さと汚さで、インディーズ映画が最高だということを改めて思わせてくれた。
ネコチンコというものの存在も使い方も新鮮すぎる。
家族というものに執着する気持ち悪いおっさんから本物の犯罪者になっていくロビン・ウィリアムズの演技にリアリティがある。