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oyuさんの映画レビュー・感想・評価

oyu

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昼は夜より長い(1983年製作の映画)

3.5

たった105分の映画だけど、もっと長くて濃い人生の話を見ていたような気がした

ウジュムリ(1934年製作の映画)

3.0

突然終わった!
併映の「ブバ」もそうだったけど、「スヴァネティの塩」や「大いなる緑の谷」のような厳しい環境に生きる人たちの暮らしと、(ソ連による)近代化の波との軋轢を垣間見る映画がたくさん作られていて
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奇妙な展覧会(1968年製作の映画)

3.0

朝ドラみたいな家族、キャラクター、ストーリーだった(特にパパ)
あの立派な白い石は、創作を少しでもやったことのある人間にとっては必ず思い当たる節のある存在だとおもう
川遊びのシーンは、これまで観た数少
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放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)

-

やっと観られた、ピロスマニ!
絵画のかずかずが目を引くのと同じかそれ以上に、郊外とまちなかの建物や暮らしの様子がいちいち絵画的だった
広々とした草地にぽつんと立つ牛乳店の白い小屋、三階建てのお店とその
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サマニシヴィリ家の継母(1977年製作の映画)

3.5

継母探しの珍道中ぶりと、ラストのあの分かりやすい”断絶”との落差
コーカサスの山々と谷々の美しさと荒々しさ、馬と行く道の野草
貴族と名乗る人々の質素な暮らしぶり
個人的には、前回のジョージア映画祭以降
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

3.5

離散家族ってこういうのを言うんだったのか……あの番組も実際にあったものなんだろうな
驚くほどあっという間の2時間ちょっとだった
あのラストのせりふを観終わってタイトルに立ち戻ると、また一層味わいが深ま
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目撃者(2017年製作の映画)

3.0

イソンミンの株が上がりっぱなし
最後の呼びかけもよかった

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

ラストの演出がまたよくて涙が出た……イソンミンが上手すぎる
開城工業団地エッセイ「北朝鮮に出勤します」とのセット鑑賞必須
人の意思によってあらゆることが生まれたり続いたり壊れたりするのがこの世なら、き
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.0

財閥家の末息子の中で通貨危機のくだりが出てきたので観てみた(キムヘスもいたし)
リーマンショック関連も色々観たり読んだりしたけど、IMF(とアメリカ)の存在があることでまた一味違う制御不可性があってや
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そばかす(2022年製作の映画)

2.5

みんなには見えてないかもしれない、でも別にエイリアンじゃない
知ってほしいわけじゃないけど、いないことにはしないでほしいと、この映画を観ながら改めておもった
三浦透子の声と、青筋を立てながら怒鳴る前田
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.5

そこに強大な権力がある限りそれに固執して人間が蔑ろになるのがこの社会の原則で、それに抗い続けることが民主主義の宿命なのかもしれない
KCIA南山の部長たち、ソウルの春、タクシー運転手と順を追って観たこ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

同じ韓国民でさえ光州で何が起こっているかを正しく知らされていない中で、主人公のタクシー運転手が、偶然現地へ入ることで少しずつ知っていく様子がリアルだった
あの時代と、そして2025年始のいまも韓国で起
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.0

ソウルの春の前に観てよかった
韓国の民主化への道のりを今更ながらなぞっている

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.0

映画を観ながら編み物をする手がびしょびしょになった……

シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

3.5

これリアルタイムで愛の不時着でドングと再会したひとたちはどんだけ泣いたんだ……それを思うだけでもまた涙がでてくる

復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.5

どうしたっておれはこの映画を日本人として観ることになるので、何をやっても消せない罪があるとき、それを二度と繰り返さないように記憶して考え続けるしかないとおもう
でも彼にとっては、忘れることがたったひと
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

-

刑務所のなかまたちパートも、何度殺しても足りないあいつパートもよかった
ドラマになっても面白い話

スペースボール(1987年製作の映画)

3.0

どうしてこんなにメルブルックスが好きなのか、わからない、わからないけどやめられない、だからたぶんやっぱり好きなんだとおもう
一番好きなのは、とにかく力技でなんとかしようとするところ

憐れみの3章(2024年製作の映画)

2.5

dodge challengerをぶん回すエマストーンがほんとうにほんとうによかった
途中で(あんま意味ないわ)とおもって諦めたエピソード間のコネクション探しも、終わってみると全編にわたりやたらとクル
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

2.5

"好きな人を何度も喪う"シチュエーションに弱いので、ようやく正気を取り戻した彼女がまたまもなく何もかも忘れてしまった瞬間の、彼の心情がよく伝わってきて苦しかった

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

2.5

おれたちのZoe Kazan
彼女は出演する作品をしっかり選んでいるし、個人的にもそのチョイスはすごく心強い

嫌味を言い合うばかりの「赦しの会」の参加者たちへ投げかけた、アリスの問いがよかった
“W
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デ・ヴィル家への招待状(2022年製作の映画)

2.0

ワイスピシリーズ未鑑賞者なので、”戦える”ミッサンディを観られてめちゃくちゃたのしかった

ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.5

このスコアのうち1.5ptは、不意打ちのスクリーン大作カムバックとともに「理想の実家」をよどみなく演出したMaura Tierneyへ
(Brandon Pereaのキャスティング以外全くノーマークだ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.0

原作をAudibleで聴いて、ノースカロライナの沼地の水辺、小さな生き物たち、カイアの家、ボートの音、彼女と彼らみんなの暮らしとその湿度まで感じられるようで、その上にあのラストが被さり、他の物語にはな>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

小さきもののいじらしさがぎゅっと詰まった一作
マルセルの声や喋り方、歌声まで完璧だった
分かりきった大団円にすら、涙が出てきてなかなか止まらなかった

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.0

ディオールを中心とするパリのひとびとの描写が良かった(パリの名物名所なんかの美しいものばかりを前面に出していないのも良かった)
ディオールはフランスのsavoir vivreを表現しているというせりふ
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