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15%の高速化を達成。Windows版「Google Chrome」でMicrosoftのPGO技術が採用される
64bit版では「Chrome 53」から、32bit版では「Chrome 54」から導入される
2016年11月1日 10:43
米Google Inc.は10月31日(現地時間)、公式ブログ“Chromium Blog”で“Making Chrome on Windows faster with PGO”と題する記事を公開した。それによると、Windows版「Google Chrome」はMicrosoftの“PGO”技術により、15%高速化されているという。
“PGO(Profile Guided Optimization:ガイド付き最適化のプロファイル)”とは、プログラムの最適化を行うための手法の一つ。コンパイルの際にソースコードを解析して最適化を行う一般の手法とは異なり、実際にプログラムを動作させて挙動を追跡し、そのデータをもとに解析を行う。プログラムには頻繁に使われる機能とめったに使われない機能が混在しているが、前者へ対し重点的にリソースを割り当てることで全体のパフォーマンスを引き上げることができる。
同社によると、64bit版では「Google Chrome 53」から、32bit版では「Google Chrome 54」からこの“PGO”技術が導入されており、新規タブページの読み込み時間で14.8%、ファーストペイント(レンダリングの開始)までのページの読み込み時間で5.9%、起動時間で16.8%の短縮が見られたという。