(「閑天地」は実に閑天地なり。野鵰の㯙雲に舞ひ、黄牛の草に眠るが如し。又春光野に流れて鳥初めて歌ひ、暮風清蔭に湧いて蜩の声を作すが如し。未だ許さず、生きんが為めにのみ生き、行かんがためにのみ行くが如き人の、この悠々の世界に入るを。啄木、永く …
著者 | 石川啄木 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「岩手日報」1905(明治38)年6月9日~11日、13日~17日、20日~25日、27日~30日、7月6日、7日、18日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約48分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間20分(300文字/分) |