「岸本君——僕は僕の近来の生活と思想の断片を君に書いて送ろうと思う。然し実を言えば何も書く材料は無いのである。黙していて済むことである。君と僕との交誼が深ければ深いほど、黙していた方が順当なのであろう。旧い家を去って新しい家に移った僕は懶惰 …
著者 | 島崎藤村 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「東京朝日新聞」1918(大正7)年5月1日~10月5日、1919(大正8)年8月5日~10月24日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約11時間11分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約18時間38分(300文字/分) |