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“口紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちべに65.5%
べに17.2%
ルウジュ6.9%
ミスプリント3.4%
ルージュ3.4%
ルーヂユ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白粉おしろいをつけ、頬紅ほおべに口紅くちべにをつけ、まゆずみを引き、目のふちをくま取り、それからきえちゃんの芸服げいふくを着せ、きぬ三角帽さんかくぼうをかぶせました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
百合子の口紅べにが、ラツパについてゐたのを知らず口にして百合子に笑はれた時のことを滝本は思ひ出して何やらヒヤリとする思ひに打たれて口をつぐんだ。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
一月だというのに桃葉珊瑚ておきばの緑が眼にしみるよう。椿の花が口紅ルウジュのように赤い。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
襟飾ネクタイの歪んだの……カフスのズッコケたの……鼻の横に薄赤い、わざとらしい口紅ミスプリントの在るもの……皆グデングデンに酔っ払っているらしく、私には眼もくれずに、長椅子の上に重なり合って
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかも彼女は白粉おしろい一つ付けてもいなければ、口紅ルージュ一つ塗ってもおりません。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
これは都の貴婦人や女優が使ふ七色の白粉おしろいだ、口紅ルーヂユといふものだ、そしてこれは、鋏ではないんだよ、お伽噺のお姫様のやうにお前の髪の毛を飾るための鏝なのだ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)