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“和尚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしょう72.1%
をしやう14.3%
おっ1.9%
おしやう1.9%
おつ1.9%
おしよう1.9%
おしょ1.3%
おす0.6%
わじょう0.6%
をツ0.6%
をつ0.6%
おツ0.6%
をしゃう0.6%
をしよう0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるまちはずれのさびしいてらに、和尚おしょうさまと一ぴきのおおきな赤犬あかいぬとがんでいました。そのほかには、だれもいなかったのであります。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
忘れてゐて、あわてて持つて行くと、もうひつには米は一粒も残つてゐない。あの和尚をしやうめ、一日二日米を食はずにゐたと見える。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
長願寺の和尚おっさんももう六十一の本卦ですなというつまらぬ話にも、くるりくるりと眼玉をまわして、げらげら笑っていた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
妙だ、變な匂ひがするつて、ヘツ、する筈だあな、線香で鰯の匂ひを消さうと思やがつて、和尚おしやういぶしたてるんだ、たまらねえ。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「おや和尚おつさんでねえか!」と、誰よりも甚く度胆を抜かれて、チューブが口走つた。
ただざんねんなのは、ガンマ和尚おしようが、あれほど熱心に希望したガン星文化の資料が、本艇へとどけられないうちに、本艇はガン星からとびだしてしまったことだ。テッド博士はざんねんがっている。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
日ごろ、和尚おしょさんのようにおちついている丸本水夫も、こうなっては、煙突のうえで、きゅうに目かくしされたように、狼狽ろうばいしないではいられない。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いや、たとい、死んでおればとてじゃ、そなたという者は、又八の嫁として、この寺の和尚おすどのを
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
和尚わじょうから旨をうけて、寺僧はすぐ山門のほうへ走って行った。やがて三平は、茶屋庭に平伏して、何事かと床上しょうじょうの信玄を仰いだ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
和尚をツさん、いくさがあると、わたへ等はどないになりますのや。」と、一番年上の手習ひ子は和尚さんに問うた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「ばちなんかあたるもんかい。わしも和尚をつさんも白米をかうしてふみにじつただ。ばちがあたるならこの足がいたむだらうに、ちくりともしませんだ。」
百姓の足、坊さんの足 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
和尚おツさん、綺麗だんな。」と言つて、和尚さんの視線を辿りつゝ、同じ石竹の花を見ようとした。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ふくろふのお父さんは、首を垂れてだまって聴いてゐました。梟の和尚をしゃうさんも遠くからこれにできるだけ耳を傾けてゐましたが大体そのわけがわかったらしく言ひ添へました。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
和尚をしようさんは御灯みあかしを仏様にあげると、その前の座についた。栄蔵は賽銭箱さいせんばこの前の冷い畳の上に坐つた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)