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“小禽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことり88.3%
しょうきん6.7%
せうきん3.3%
なに1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種々な小禽ことりの声が、ひのきの密林にきぬいていた。二人の頭脳は冷たく澄み、明智あけちしょうを落ちて来てから初めてまことわれにかえっていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また鈍根どんこんの子弟をじしめて、小禽しょうきんといえども芸道の秘事を解するにあらずや汝人間に生れながら鳥類にもおとれりと叱咜しったすることしばしばなりき
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
汝等なんぢらつまびらかに諸の悪業あくごふを作る。あるいは夜陰を以て小禽せうきんの家に至る。時に小禽すでに終日日光に浴し、歌唄かばい跳躍して疲労をなし、唯唯ただただ甘美の睡眠中にあり。汝等飛躍して之をつかむ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「ほう、ほう、見るに、中洲なかすよしがかくれた。あれ、庭の池で小禽なにか鳴いているわい。」
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)