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“山椒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんしょう46.0%
さんしょ30.0%
さんせう10.0%
さんしよ8.0%
はじかみ4.0%
さんしよう2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下水の桶から発散する臭気や、ねぎや、山椒さんしょうや、芥子けしなどの支那人好みの野菜の香が街に充ち充ちた煙りと共に人の嗅覚を麻痺させる。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いき」な味とは、味覚の上に、例えば「きのめ」やゆずの嗅覚や、山椒さんしょ山葵わさびの触覚のようなものの加わった、刺戟しげきの強い、複雑なものである。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
とほりがかりにた。山椒さんせうを、近頃ちかごろおなあたりすまはるゝ、上野うへの美術學校出びじゆつがくかうでわかひとから手土産てみやげもらつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お気の毒様なこつたが独活うど大木たいぼくは役にたたない、山椒さんしよは小粒で珍重されると高い事をいふに、この野郎めと脊をひどく打たれて
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いた/\し左枝がうれに玉むすぶ青山椒はじかみを噛むがすゞしさ
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
利用する。この人は僕の親父と違って新しい。顔が新しいと言って煽てれば、山椒さんしようの木へでも逆さに登る
田園情調あり (新字新仮名) / 佐々木邦(著)