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“悪沢”の読み方と例文
読み方割合
わるさわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは昨日見た悪沢わるさわ岳だ。更に上り上って、終に一里あまりも来て、大きな山毛欅ぶなを前景に、三、四時間ばかり一生懸命に写生をした。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
針木岳の厩窪まやくぼ等は尤も顕著なものであり、南アルプスでは仙丈岳の頂上に二個、悪沢わるさわ岳の西の尾根上に二個あって、共に標式的のものである。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
悄気しょげた顔はどこにもない、油紙は人夫どもに処置させて、先刻げ込んだばかりの、白河内岳の頂上に立って、四方を見廻した、南の方、直ぐ傍近く間の岳(赤石山脈)と、悪沢わるさわ岳がけわしく聳えて
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)