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“沢庵”のいろいろな読み方と例文
旧字:澤庵
読み方割合
たくあん97.5%
たくわん2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「殖えられてまるものか」と、犬塚はしかるように云って、特別に厚く切ってあるらしい沢庵たくあんを、白い、鋭い前歯でみ切った。
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昨夜は私は腹の空いていたせいもあるだろうが、焚きたての御飯とあたたかい汁と鉢に山盛の沢庵たくあんとで食べた夕めしがとてもおいしかった。
遁走 (新字新仮名) / 小山清(著)
むすめなさけうちと一しよぜんならべて食事しよくじをさせると、沢庵たくわんきれをくわへてすみはう引込ひきこむいぢらしさ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
久さんのおかみは亭主の久さんに沢庵たくわんで早飯食わして、ぼくかなんぞの様に仕事に追い立て、あとでゆる/\鰹節かつぶしかいてうましるをこさえて、九時頃に起き出て来る親分に吸わせた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)