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“渡世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とせい92.5%
くちすぎ1.9%
しょうべえ1.9%
たつき1.9%
なりわい1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『夜蕎麦売とは、変った渡世とせいをしているな。おれも、の日が、生涯のわかれ道になって、とうとう、つまらない刀鍛冶に成っている』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
商売冥利みょうり渡世くちすぎは出来るもの、あきないはするもので、五布いつのばかりの鬱金うこんの風呂敷一枚の店に、襦袢じゅばんの数々。赤坂だったらやっこ肌脱はなぬぎ、四谷じゃ六方をみそうな、けばけばしい胴、派手な袖。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駕「ヘエ何うも、此様こんな事は、今迄長く渡世しょうべえしますが、今夜のような変な駕籠を担いだ事がねえ、行くと思って歩いてもあとけえる様な心持がするがねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
にや人倫五常の道にそむきてかへつて世に迎へられ人に敬はるるけいらが渡世たつきこそ目出度めでたけれ。かく戯れたまひし人もし深き心ありてのことならんか。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
警「英語ではない、営業というは其の方の渡世なりわい商売じゃ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)