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“異腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらちがい44.4%
はらちがひ33.3%
いふく11.1%
ことはら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮様は親子ちかこ内親王という。京都にある帝とは異腹はらちがい御兄妹ごきょうだいである。先帝第八の皇女であらせらるるくらいだから、御姉妹も多かった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お八重は此反対に、今は他に縁づいた異腹はらちがひの姉と一緒に育つた所為せゐか、負嫌ひの、我の強い児で、娘盛りになつてからは、手もつけられぬ阿婆摺あばずれになつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すわや海上の危機はせまるとおぼしく、あなたこなたに散在したりし数十の漁船は、にぐるがごとく漕戻こぎもどしつ。観音丸かんのんまるにちかづくものは櫓綱ろづなゆるめて、この異腹いふくの兄弟の前途をきづかわしげに目送もくそうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
皇子みこたち共にこたへていはく、理実ことわり灼然いやちこなり。則ち草壁皇子尊づ進みて盟ひていはく、天神あまつかみ地祇くにつかみ、及び天皇すめらみことあきらめたまへ、おのれ兄弟長幼、あはせて十余のみこおのおの異腹ことはらよりづ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)