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“金棒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなぼう93.8%
かねぼう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてにぎやかなはやしの音につれて、シャン、シャンと鳴る金棒かなぼうの音、上手かみてから花車だしが押し出してきたかのように、花魁道中おいらんどうちゅうしてきた。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
早や大引おおびけとおぼしく、夜廻よまわり金棒かなぼうの音、降来る夕立のように五丁町ごちょうまちを通過ぎる頃、屏風のはしをそっと片寄せた敵娼あいかた華魁おいらん
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
毎日夕方になるとちいさい新聞の来るのを待ち焦れて、其を見ては又下ったと言う。何でも金棒かねぼうが下ったのだそうだ。金棒って何かと聞いたら、お島は株の事だといった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)