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“露骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろこつ69.0%
むきだし9.9%
あらわ9.9%
むきつけ4.2%
あからさま1.4%
あけすけ1.4%
むき1.4%
チサダン1.4%
ルウド1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子を確実に占領したという意識に裏書きされた木部は、今までおくびにも葉子に見せなかった女々めめしい弱点を露骨ろこつに現わし始めた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
御前はまだ年が若いから露骨むきだしでも構わないと御思おおもいかも知れないが、世の中はそうは行かないよ。同じ断わるにしても、そこにはね。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
怪しき臭気においならぬものをおおうた、わらむしろも、早や路傍みちばた露骨あらわながら、そこにはすみれの濃いのが咲いて、うすいのが草まじりに、はらはらと数に乱れる。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
美しい上﨟じょうろうべにさいた口から、こうした問いを露骨むきつけに持ち出されて、さすがに世馴れた兼好も少し返事に困ったらしかった。忽ちに小さい身体をゆすって大きく笑い出した。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
古代希臘ギリシャの彫刻はいざ知らず、今世仏国きんせいふっこくの画家が命と頼む裸体画を見るたびに、あまりに露骨あからさまな肉の美を、極端まで描がき尽そうとする痕迹こんせきが、ありありと見えるので
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこでレヴェズさん、僕は思いきって露骨あけすけに云いますがね。何故、貴方がた四人の生地と身分とが、公録のものと異なっているのでしょうか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「損は僕も知ってるんだが、どうも僕の性質として、そう露骨むきに人に反対する事が出来ないんだね。ことに相手は世話になった先生だろう」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それにもう一度外側にひきかえして陽の光りの中に低い道に沿うて限りなくひろがってる露骨チサダンな岩壁を見上げ、そして荒々しい下画したえうちに描き書かれた、まぎれもない
じっさい頭から「お前は日本人だろう?」では放浪紳士に対して露骨ルウドに失するから、そこでこの挨拶のような挨拶でないような、ばかに親密な質疑の形式がいつの世からか発見されたもので