犯罪グループに声をかけられ
「トー横に来てみましたが、落ち着きませんでした。それで周囲をしばらくウロついて、歩き疲れてコンビニの前で座り込んでいたら3人組のお兄さんに『キミ何してんの? もしかして行くところ無い系?』と話しかけられました」
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「まあ、そんなもんです」と純太さんが答えると、3人は「察した」という顔をして純太さんを雑居ビルの中に連れて行ったという。
そこは「何かの事務所のような場所だった」という。
「『ここに住んでいいよ』と言われました。『その代わりに俺らの仕事手伝ってもらうけど』って」
彼らの言う「仕事」とは窃盗行為だった。
3人グループは昼夜を問わず、車で関東近郊の建築現場や工場に出かけては機械や金属類などを盗んでいたようである。
「僕の役目は見張りでした。僕は身体も小さいし、力もないのそれくらいしかできないと思われたんでしょうね」