以下、青木さんによる寄稿です。
「学びが好き」ってどういうこと?
6月30日、『3歳からの子育て歳時記』発売記念イベントが無事開催されました。ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました! 発売記念という割には、発売から間が空いてしまったのだけど、たくさんの方のご協力をいただいて、とてもいいイベントになった、と思っています。
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イベントでは、全面協力という形で本の制作に加わってくださった大原英子先生(小学校受験専門『コノユメSCHOOL』代表)と対談をした。まず話題に上がったのが、“学びが好き”ってどういうことなのだろう、ということ。
本の帯にも“学びが好きな子が育つ”なんて書かせてもらっているのだけど、そもそも学びが好きってどういうことだろう。いろいろなことに興味があるということ?ひとつのことを追求できるということ?それともテスト勉強が苦にならないということ?
探求学習や体験学習がにわかに注目されて、“子どもが自ら学ぶ”というワードを耳にすることが多くなったと思う。夢中になれるものを見つけてその道の博士のようになるみたいなイメージだろうか。
それで、そういう話になると大抵、一流の方々の幼少期の話題になって、「彼らの親は彼らを否定しなかった」みたいなことを言われる。息子たちが未就学のころは、「わかりました!彼らの未知数の可能性を決して潰さないようにします」なんて思っていたけど、最近はなんだかわからなくなってしまっている。
否定しないも何も、それほど突出したものがなさそうな場合、私はどうしたらいいのだろう(笑)。未就学のころは、たっぷりあった自由な時間が、どんどん短くなっていって、やらなきゃいけないことはどんどん増えていって、成績は数字となって提示されて、否定したくなくてもサポートしなくちゃいけなくて。
私、どこかで間違えたんでしょうか。
いつの間にか私は息子たちの可能性の芽を摘んでしまった?あの雨の日のマンホールでもっと立ち止まらせるべきだった?欲しがるものをもっと与えるべきだった?もしくは与えてはいけなかった?
あー、親にとって、自分が子どもの才能を潰した、と言われるのってこれ以上ないくらいに辛い。だって、自分なりにはその時々一生懸命子育てしているんだもの。