2024.09.17
「1年目で年収1000万円」の「キャバクラの黒服」で才能が爆発…元AKB48劇場支配人が明かす「指名が絶えない嬢」と「売れるアイドル」の共通点
戸賀崎 智信
“数字”がすべてのクリアな世界
そもそもClubTAROはショーキャバの老舗だ。運営元のプラザエンタープライズはこうした店舗を20店舗ほど運営していて、なかでも50〜60席のキャパシティを持っていた池袋の店は大型店に分類される。しかもかなりの繁盛店で、毎晩のように満席だった。
ここでのボーイの仕事は、一言でいえば女の子のマネジメントだ。最初の3カ月間はウェイターという立場で灰皿交換などを行う。その間は、女の子とは一言も口をきいてはいけない。挨拶すらNGだ。
簡単な昇格試験に合格すると、今度はサブマネージャーの役職が与えられる。ここで初めて担当の女の子を持ち、自らの給料も彼女らの売上によって決まるようになる。担当の売上が増えればさらにマネージャー、店長と昇格していくが、ノルマを2カ月連続で達成できないと降格。誰も文句を言えないクリアな世界だった。
異例のスピード出世でプラザ・エンタープライズの会社案内でも紹介された戸賀崎氏
僕の能力はここで花開いた、と言ってもいい。池袋店ですぐに結果を出すとすぐにマネージャーに昇格し、入店から数ヶ月で六本木の新店舗に異動。入社9カ月という異例の早さで店長までのぼり詰めた。このとき23歳だった。