簡単に“十割そば”を作る方法はこれ! “十割そば”と“七味練りこみそば”を『ヌードルメーカー』で作ってみた
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この前まで夏だったと思ったのに! もう12月! このスピード感は一体何? と言いたくなるほどのあっという間の年の瀬、大みそかは間もなくです。年(歳)が勢いよく加速するのは仕方ない。その代わりと言っちゃあなんだけど、同じくらいのスピードで世の中も進歩してます。どこかの偉い人が地道な開発を進めてくれているおかげで、未来は着実に近づいています。
そう、粉と水を入れたら麺が自動的に出来る未来に、僕らはたどり着きました。未来の名前は『フィリップス ヌードルメーカー』。家にいながらにして、本格的な製麺ができるのです。やった! 僕ら間に合いましたよ、未来に。
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日本の年末といえば、やっぱり年越しそばです。デュラム・セモリナ粉をふんだんに使ったもっちもちのパスタでナポリタンな大みそかも否定はしませんが、今回はおそば、そば粉を使ったメニューに挑戦してみたいと思います。
『ヌードルメーカー』があればこそのメニュー、ということで今回は“自家製十割そば”そして“七味練りこみそば”にチャレンジします。
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これ、絶対美味いよ“十割そば”
十割そばって名前は聞いたことありますか? おそらくその名前から想像がつく通り、そば粉が十割、つまり100パーそば粉で出来たおそばのことです。「あれ? いつも食べてる日本そばって、100%そば粉じゃなかったんだ」と思った方、そうなんです。僕も高校2年のころ、時給750円で長野のそば屋のバイトするまでは知らなかったのですが、十割そばというのはかなり特別な商品。
通常のおそばは2割から半分ほど、そば粉以外の“つなぎ”が入っていますが、そば粉だけで打った十割そばは総じて風味が良いんです! つなぎを使っていない分、素材の味や香りが強く感じることができるというわけ。
でもそば粉だけで打ったそば(つまり十割そば)はとても切れやすいです。茹でるときも細心の注意を払わないと、ブツブツと切れてしまい『ベビースターラーメン』状態になりやすいのです。『ベビースター』は嫌いじゃないしむしろ好きだけど、今は十割そばを食べたい!
というわけで、十割そばを作りましょう。未来の機械で!
水加減は「考えるな!感じろ!」
今回用意するのはそば粉、水。これだけです。
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作るにあたり、普通のレシピであれば「そば粉XXXグラムに対して、水をXXcc……」といった数字ありきでお伝えするのですが、今回はしません。いや、しないほうが良い、というのが正しいかもしれません。
これは湿度や粉のコンディションによって、水の量が微妙に変化するから、というのが理由です。
水が多すぎてモチモチに練られた、おモチ状態はとりあえずアウト! 「見た目はかなりボソボソの細かい細かい団子状」を目指します。
まず、『ヌードルメーカー』にそば粉を投入(脱酸素剤は取り出しましょう。意外と忘れる)。目で粉の状態を確認しながら、水をすこーーーーーーーしずつ、注入します。しずくが垂れるくらいの頻度です。「しまった! ちょっと入れすぎた!」というときはそば粉を足して“ボソボソ”を目指しましょう。
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見た目はボソボソだけど、ひとつまみを指でこねたら固まるくらいが理想的。
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今回は8分のこね時間を使ってじっくりと水の注入を行い、電源を入れなおしてから再度8分の生地こねを行いました。とにかく、一度に水を入れないのが大事。
ちなみに、そば打ち名人が氷水を使って打つ、という話をまねて氷水も使ってみました。
生地こねが終わると、自動的に製麺モードに入ります。通常であれば、『ヌードルメーカー』の製麺フィルターの下にお皿を置いて裁断しながら出来上がりを待つのですが、いかんせん切れやすい十割そば。今回は本を積み上げてその上にお皿を置き、製麺フィルターのすぐ近くにお皿が来るような状態にしました。
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こうすることで、そばが自重で切れることを防げるというわけです。
麺は食べやすい長さに切るのですが、切れやすいので気持ち長めにカットしたほうが良いかもしれませんね。
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この間にお湯をぐらんぐらんと大量に沸かします。お湯はちょっと多いかな? くらい、惜しみなく沸かしましょう。
さあ茹でるぞ。そして実食。
打ち終わった麺は、お皿のまま運び、そっとお湯に投入。やさしく、やさしく。お湯の勢いも強くなり過ぎないよう適宜調整してください。
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この間に、ボウルに氷水を用意。1分~2分でそばが浮いてきたら、すかさず流水で冷やして粗熱を取りましょう。この時もそーっと、やさしく扱ってくださいね。(本来なら、手際よく表面のヌメリを取りながらスピーディーに取り扱いたいんですがこのおそばは特例)。
最後、氷水でしっかりシメます。ココとっても重要です。
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出来上がったそば、まずは何も付けずに食べてみてください。いえ、通ぶっていうつもりはありませんが、こうすると本当に自分の打ったそばが、いかに風味が良いのかが本当にわかります。売っているそばはもちろん、下手をするとお店のそばよりも美味しいかもしれません。
自分で作ったからこそなのかもしれませんが、打ち立て、茹で立てのそばは本当に美味しい。これを自宅で数十分で作れるのであれば、最高ですよね。
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練りこみそばは、信州善光寺のアレを使用
そばの本場でもある長野(北信)では、温かい・冷たいにかかわらず、そばを食べるときに七味唐辛子を使う人が多いのです。これ、全国区かと思っていたのに実は違いました。善光寺近くには“八幡屋磯五郎”という江戸時代から続く七味の有名なブランドショップがあるのも一因でしょう。
人によっては、つゆに七味を入れるのではなく、麺に直接ふりかけたりもするそうです(筆者は麺つゆに入れる派でしたが)。
そこで! 今回はこの“八幡屋磯五郎”の七味を麺に練りこんだ十割そばも、ヌードルメーカーで作ってみたいと思います。
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基本は十割そばと同じ要領。ただし粉を投入したら、七味も一緒に投入します。ただ、水を入れない粉の状態だと、七味を結構投入しても見た目にはあまり変わってないように見えるんですよ……。
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「あれ、足りないなあ」とばかりに、ついつい七味を投入し、1缶の半分強(7g~10gぐらい?)を入れてしまいました。これ、ちょっとやり過ぎました。水を少しずつ足していくと、生地が見る見るうちに赤味を帯びていきます。ですので、七味などを足す場合は水と同様、こねている間に調整してみるのがイイかもしれません。
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あと、おそばに七味を足すと、その部分からさらに切れやすくなります。切れにくくするためには、つなぎの粉を2割ほど足すか七味は入れすぎないようにすることをおススメします。
あ、赤い! 味は……?
そんなこんなで、出来上がったおそばは……見事な紅! ゆでたそば湯がほんのり赤くなるくらい。
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「やっちゃったかなー!」と恐る恐る試食してみると……つゆをつけると、全然イケる。むしろうまい。七味の風味とそば粉がかみしめるほどに広がっていきます。そして後から辛い。ちなみに何も付けずに食すると、結構ダイレクトに辛さが押し寄せます。今回はちょっと多すぎたかもしれません。
とは言いつつ、「辛い!」「ああ、でも美味しい!」と言いながらスタッフ全員であっという間に食べ終わってしまいました。お店では味わえない、クセになるような辛さで、かつ風味の良いおそばでした。
今回は着手しませんでしたが、つなぎに自然薯(山芋)をふんだんに混ぜ込んだおそばなんてのも簡単に作れてしまいそうです。たぶん美味しい。絶対美味しい。ポイントは先の“見た目ボソボソ”の生地の状態です。
年末年始の麺ライフに結構役立ちそうな『ヌードルメーカー』。お店にないものを自宅で自由に試せる、というところが個人的な物欲ポイントでした。生の打ち立て十割そばレシピ、ぜひぜひお試しあれッ。
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ヌードルメーカー Noodle Maker 自動製麺機 | フィリップスキッチン
http://www.japan.philips.co.jp/kitchen/noodlemaker/
参考記事:
【前編】麺を10分で製麺してくれる『ヌードルメーカー』が凄過ぎぃー! 早速“ラーメン二郎”を再現してみた
https://getnews.jp/archives/600820[リンク]
【後編】麺を10分で製麺してくれる『ヌードルメーカー』で更なる創作料理に挑戦! 名古屋の“喫茶マウンテン”の抹茶パスタを再現
https://getnews.jp/archives/601714[リンク]
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