リブートせずにWindows上でAndroidアプリが動かせるソフト「BlueStacks」が登場
BlueStack Systems社が、WindowsPCからAndroidアプリをシームレスに使える世界初のソフトウェア「BlueStacks for Windows」が発売予定であることを発表しました。
発表によれば「BlueStacks for Windowsによって、ビジネスの世界での必需品であるWindowsアプリケーション(Internet Explorer、 Excel、Outlook、PowerPoint、Word等)を使いながら、Android のエンターテインメント系アプリケーション(ゲーム、音楽・動画、写真等)や日常生活に必要なアプリケーションを、一台のPCで同時に楽しめるようになる」とのことで、シーンによっては非常に便利なソフトとなるかもしれません。
というわけで、製品発表に関する詳細な資料は以下から。BlueStacks
http://www.bluestacks.com/
BlueStacksのニュースリリースに記載された製品概要は以下の通りです。
◆製品概要
・Windows上で、AndroidとWindowsのアプリケーションを同時に動かせるソフトウエア
・Windowsが動くタブレットPC、スレートPC、Netbook、Notebook、Desktopに対応
・タッチパネルを使用することにより、携帯電話、スマートフォンと同様な操作性を実現
・通常のマウスでも使用可能(推奨はタッチパネル対応)
・対応Windows OS:Windows 7、Windows Embedded Standard 7、Windows XP SP3
◆正式リリース予定
2011年第1クォーター
こちらはBlueStacks製品発表会の資料です。今回の製品発表会は、一般消費者よりもPCベンダーなどに向けたものとして行われており、BlueStacksの戦略として、市販のPCへのプレインストールを狙っていることがうかがえます。
冒頭でiPadの市場における革新性に言及。
iPadの登場により、アプリやコンテンツの消費、OSやアプリのセットアップ、セキュリティなどに関するユーザーの意識が変わった、とBlueStacks Systemsは主張しています。
1台のPCでWindowsとAndroidアプリを同時に使いたい、という潜在的なニーズがあるはず、という予測。
WindowsとAndroidアプリが1台のPCで使えれば、1台を仕事にも遊びにも使い分けられるはず。
これをBlueStacksが実現するとのこと。
リブートなしでWindows上にAndroidの画面が。こちらの画面は開発中のもので、実際に動作する画面とは異なる可能性があります。
BlueStacksの登場によって、PCベンダ、コンテンツベンダ、携帯電話会社それぞれのビジネスチャンスも広がるとのこと。
これまでWindowsしか使っていなかったユーザーにもAndroidアプリを提供することができるようになり、ベンダ側にとっては収益源の拡大になるとのこと。
ユーザーがPCを買い換えるとき、そのPCが「Androidアプリを使うことができるか」が選択の基準になってくる、つまりBlueStacksが入っているかどうかで売上げが変わってきますよ、というPCベンダへのメッセージ。
BlueStacksのコンセプト図。Windows、Android、Palmそれぞれのアプリを一台のPCで扱える「マルチOS実行環境」を作り出す、とのこと。ベースとなるOSはWindowsですが、さらにAndroidも加わる予定とのこと。
正式なリリースは2011年第1クォーターとのこと。これでAndroidアプリに新たな可能性が広がるのでしょうか。
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