誰もソフトを更新してくれないためアドビやSkypeが更新キャンペーンを開始
ソフトの不具合修正のほかにセキュリティ面の改善のため、Windowsであれば毎月の「Windows Update」があったり、ChromeとFirefoxは自動でアップデートをしたりしていますが、消費者のうち1/4はそもそもなぜソフトの更新をしなければいけないのかを理解しておらず、定期的な更新を行っていない人はユーザの半数にもなります。
あまりにもソフトウェアの更新をみんながやってくれないことから、SkypeとAdobe、Norton(シマンテック)、TomTomが共同で「インターナショナルテクノロジー更新週間」という、ソフトの更新を推進するキャンペーンを開始しました。
Skype - The Big Blog - Survey Finds Nearly Half of Consumers Fail To Upgrade Software Regularly And One Quarter of Consumers Don't Know Why To Update Software
昔から言われているジョークに「人気のダイエット開始日は“明日”だ」というものがあるように、誰でも重要なタスクは先延ばしにしたいもの。「ソフトを今すぐ更新してください」というダイアログが出てきてもすぐ閉じてしまうのは、これに似ているかも知れません。
ソフトが快適に動いているのにお知らせメッセージが出てくると「なぜ更新しなければいけないの?」と思ってしまいますが、見た目には変わりがなくても、セキュリティパッチが当たっていたりするので、ソフトウェア更新は大事です。Skypeはあまりにも更新してもらえないため「upgrade skype today」というバッジまで作って、更新キャンペーンを開始しました。
調べによると、消費者の40%は更新を知らせるメッセージが出ても、ソフトウェアを更新せずそのままにしています。
更新しない人の割合を国別で見ると、アメリカが42%、イギリスが41%、ドイツが37%
更新を適用する理由は「コンピュータをウイルスやハッカーから守るため」が76%で1位。「バグがあったりクラッシュが多発したりするから」「新機能や目玉機能が追加されたから」と続き、これとは別に、52%の人が「更新が無料だから」を理由に挙げています。
そして、更新を適用しない理由は「セキュリティが心配だから」「時間がかかるから」「更新によるメリットがないから」「更新してどうなるのかわからないから」「動作速度が遅くなるから」「新しいバージョンにバグがいっぱいだから」となっています。
ちなみに、女性よりも男性のほうがソフトの更新を行う傾向にあります。
75%の人が更新のお知らせを見たことがありますが、25%の人はソフトを更新するとどうなるのか、なにが得られるのかを理解していません。
約25%の人は、ソフトを更新するまでにお知らせを2度見ています。
同じく、約25%の人は、ソフトの更新が必要な状態かどうかどうやって調べれば良いかわからない状態です。
こういった意識の人が決して少なくないところを見ると、設定によっては寝ている間に勝手に更新ファイルをダウンロードしてインストールしてしまうWindows Updateや、ソフトを起動するたびに更新をチェックして最新版に更新するChromeのやり方はかなり賢いと言えます。
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