ポルノサイト閲覧は本当にマルウェアに感染する危険性が高いのか?
By Gerard Van der Leun
ポルノサイトはマルウェアの温床となっていると思われていますが、果たして本当にポルノサイトにアクセスするとマルウェアに感染する危険度は高いのでしょうか?イギリス人のコンラド・ロングモアさんが人気の高いポルノサイト10媒体を独自に調査したところ、一般的に認知されている情報とはかなり違う結果が出たようです。
Dynamoo's Blog: Top porn sites lead to malware
http://blog.dynamoo.com/2013/04/top-porn-sites-lead-to-malware.html
ロングモアさんが調査結果によると、人気の高いポルノサイト10個のうち5つは、マルウェアの感染率を表す「Infection rate」が0%であることが判明。また、先の5つを含んだ6つのサイトは、マルウェアとの接触見込みを表す「Malware Contact Probability」が0%でした。しかしながら、ポルノサイト「xhamster.com」および「pornhub.com」は「Malware Contact Probability」で順に、42%と53%と高い数値が出ており、マルウェアに感染する可能性が高いことを示しています。
ロングモアさんがGoogle Chromeのセーフブラウジング機能で危険度が高かったポルノサイト「xhamster.com」および「pornhub.com」を調べたところ、「trafficjunky.net」「crakmedia.com」「gammae.com」などのドメインがサイトの訪問ユーザーに不正なソフトウェアを配布する媒体となっていたようで、「xhamster.com」では過去90日間にGoogleがテストをした21445ページのうち1067ページで、また「pornhub.com」においては14272ページのうち 1777 ページでユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明。
By Chris Kealy
調査の結果から「xhamster.com」や「pornhub.com」のサイトオーナーがマルウェア感染の直接的な原因ではなく、「trafficjunky.net」「crakmedia.com」「gammae.com」などの外部リンクが「xhamster.com」および「pornhub.com」上で不正なソフトウェアを配布していることがわかりました。ロングモアさんによれば、マルウェア感染の原因となるバナー広告は、ポルノサイトだけではなく、一般的なウェブサイトにも設置されているとのこと。ロングモアさんはマルウェアによる感染を防ぐために、JavaScriptやJavaアプレットの実行やプラグインの起動を信頼したサイトのみに許可しクロスサイトスクリプティング攻撃を防ぐFirefoxのアドオン「NoScript」をインストールしたり、アンチウイルスソフトなどを使って対策をしたほうがよいと注意を促しています。
2012年にSymantecが行った調査によれば、マルウェアに感染しているポルノサイトは全体の2.4%だった一方で、ブログは20%近くが感染しているという結果がでており、今回の調べはそれよりは大きな数値となっていますが、ポルノサイトが必ずしもマルウェアの温床になっているとは言えない結果となっていました。
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in メモ, ネットサービス, Posted by darkhorse_log
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