飛行機の中でのWi-Fi使用が近日中に全面解禁される方向へ
By Scott Beale
「航空機の計器に影響を与える」ことを理由に現在は一切禁止されている離陸・着陸時の電子機器の使用ですが、近いうちにWi-Fi接続に限って解禁される可能性が出てきたことが判明しました。
FAA panel: Wi-Fi is safe on planes even during takeoff and landing | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2013/10/faa-panel-wi-fi-is-safe-on-planes-even-during-takeoff-and-landing/
正式な発表は今後行われる予定ですが、航空輸送の安全維持を担当するアメリカ連邦航空局(FAA)の技術委員会が「近年の航空機の性能は向上しており、電子干渉への耐性も向上している」ことから「空港のゲートを離れてから到着するまでの全行程において、電子機器の使用に問題はない」という報告書と助言を公表する見通しであることが明らかになりました。これは、委員の1人であるAmazonのPaul Misener副社長のコメントで明かされたもの。
あくまで、規制の解除は離陸・着陸時におけるWi-Fi接続に限られたものとなっており、地上の設備と電波通信を行う通話やSMS送信、インターネット接続は引き続き禁止される見通しです。また、これはアメリカ国内における状況であり、日本での対応は未定です。現状で電子機器の使用が禁止されている場合は、航空会社の指示に従うことが必要です。
航空業界全体に影響力のあるFAAの動きということで、今後の日本の航空業界への影響も気になるところです。今後は「離陸なう」というつぶやきを目にすることも増えてくるかもしれません。
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