スタートアップやクラウドファンディングのユニークな製品を集めた「Amazon Launchpad」がオープン

Amazonはその全世界に広がる販売力と流通網を活用し、誕生から間もないスタートアップやクラウドファンディングを成功させた企業のビジネスをサポートする「Amazon Launchpad」をオープンさせたことを発表しました。

Amazon Media Room: RSS Content
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=RssLanding&cat=news&id=2071679

新たに事業を立ち上げたばかりのスタートアップやクラウドファンディングを成功させた企業の場合、実際に製品を流通させたり販路を開拓することは難易度が高いもので、いかにして自社の製品を世間に知らしめるかが大きな課題になります。

Amazon Launchpadは世界をカバーするAmazonの販売力と流通力を活用することで、ビジネスの最初の課題となる販路の拡大と流通をサポートするというもの。開設された専用サイトAmazon Launchpadでは、対象となる企業の製品があれこれと集められています。

Amazon.com: Amazon Launchpad: Electronics

サイトを開くと、数多くの商品がすでに登録され、販売されていることがわかります。

ラインナップの中には、過去にGIGAZINEでも掲載した小型の自作PCキット「Kano」や……

Amazon.com: Kano Computer Kit

モジュールを組み合わせて電子回路を作ることができる「littleBits」など。

Amazon.com: littleBits Electronics Base Kit: Ethan Trainor

また、30秒ごとに自動で撮影して生活を記録する「Narrative Clip」などの商品を見つけることができました。このほかにも、さまざまな興味深い商品がラインナップされています。

Amazon.com: Narrative Clip Wearable Camera (Gray): Camera & Photo

Amazon Launchpadでは製品の販売はもちろん、実際の流通を任せてしまうことが可能。全世界に展開するAmazonマーケットプレイスの流通網などを活用することで、自力で立ち上げたビジネスでは望むべくもない販路の開拓が可能になるとしています。

AmazonはこれまでにもクラウドファンディングサイトのKickstarterで成功した製品を集めた「Amazon Exclusives」ストアをオープンさせていますが、今回新たにオープンしたAmazon Launchpadはクラウドファンディングからスタートアップにまでその範囲を広げたもので、より幅広い製品がラインナップされることになりそうです。

AmazonがKickstarterで成功した製品を集めた「Amazon Exclusives」ストアを開店 - GIGAZINE

Amazon Launchpadに参加してビジネスを開始したい企業は、以下のページの詳細を確認して詳細を確認してAmazon Launchpadベンダーに登録すればOK。

Launchpad Program Information

ベンダーに登録してプログラムを利用する手順は、1．オンラインでベンダー登録を行い、2．初期の在庫数を決めて商品をAmazonのフルフィルメントセンターに納入します。そして3．Amazon Launchpadに掲載するための画像や説明文など、商品を売って行くためのマテリアルをAmazonに提供するという流れになるとのこと。

商品の流れとしては、ベンダーがAmazon Launchpadに商品を卸し、Amazon Launchpadが実際の小売りを行う形になります。つまり、Amazon Launchpadが商品を仕入れて消費者に販売する形をとるわけですが、この場合の卸価格(納入率)がどのレベルなのかが一つのポイントといえそうです。