Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
ソフトウェア

iPhone・iPad向け最新OS「iOS 10」が発表、10の新機能が追加されシリーズ史上最大のアップデートへ


iPhoneとiPadの最新OSとなる「iOS 10」が開催中の開発者向け会議「WWDC 2016」で発表されました。

Apple Events - Apple Event - WWDC Keynote June 2016 - Apple
http://www.apple.com/apple-events/june-2016/

iOS 10 - Preview - Apple
http://www.apple.com/ios/ios10-preview/

macOSに続いてiOSの発表


iOS 10の登場です。


デベロッパーにとって素晴らしいリリース


iOS史上最大のリリースになるとのこと


新機能は10種類


まずはユーザーエクスペリエンス


ロック画面のリデザイン・通知機能・アプリのアクセシビリティ向上・3Dタッチの拡張。


iPhoneを手で持つだけで、ロック画面が表示されるようになります。また、ロック画面で3Dタッチを使用可能になるとのこと。


3Dタッチを使ってロック画面から内容を確認できます。


メッセージの通知を3Dタッチで開いて、ロック画面のまま会話をすることも可能です。


画面を上からスワイプして通知センターを表示。


3Dタッチで通知を一括削除


画面を下からスワイプしてコントロールセンターを表示


コントロールセンターを横へスワイプして音楽再生


カメラや……


Spotlightなどのデザインがシンプルなものに変更されました。


ホーム画面はコレ。


メールアプリを3Dタッチで、未読メールの差出人をチェック


アクティビティアプリを3Dタッチでアクティビティの内容を確認


これはESPNアプリ。


ホーム画面を右へスワイプして表示されるSpotlight検索画面も新しくなります。


スポーツの結果を詳しくチェック


新機能その2「Siri」


Siriへのリクエストは1週間当たり20億件。


「ジャングルブックの8時のチケットを購入してください」「ジョーから電話がかかってきたのはいつ?」など、多くの人がバラエティに富んだリクエストや質問をSiriにしています。


Siriがデベロッパー向けに公開されることになりました。


デベロッパー向けに公開したことで、サードパーティ製のアプリでも音声操作&入力が可能になります。


これはWeChatでSiriを使って音声入力をしているところ。


配車アプリや……


写真アプリで検索にSiriを使用。


ワークアウトアプリ……


モバイル決済……


VoIP calling……


Apple CarPlayなど今後はSiriを使用できるサードパーティ製のアプリがどんどん登場しそう。


開発者向けページが公開されました。

SiriKit - Apple Developer
https://developer.apple.com/sirikit/


新機能その3「Quick Type」


Quick TypeはiOS 8で初搭載された機能で、状況や場面を考慮した高度な変換予測を可能にするソフトウェアキーボード。


Siriのディープラーニングをキーボードでも採用し、予測変換がより高度にグレードアップします。


入力中の文章から、次に入力する単語を予測表示


インテリジェンスリプライで現在地の地図を埋め込み可能


連絡先情報を予測候補に表示


スケジュールの入力も便利に。


入力候補は、ユーザーが使用しているアプリに応じて変更されます。


新機能その4「写真アプリ」


iPhoneの写真アプリでは顔認識機能が追加されます。


顔の記録をローカルに保存し、プライバシーの安全性をキープ。


写真に写っている物や景色を認識


写真アプリの新機能「Memories」


日付や……


人……


トピックなどによる詳細な検索ができるようになります。


また、日時や場所などのテーマに合わせて自動でアルバムを作成してくれるGoogle Photosのような機能も搭載されるとのこと。


デモンストレーション


アルバムを作成中


写真を自動的にレイアウト


人物、撮影場所ごとに写真を整理


関連するMemoriesを表示


スライドショーも自動で作成してくれます。


スライドショーの長さやBGMを設定。


MemoriesはmacOSのほか……


tvOSでも見ることが可能です。


新機能その5「マップアプリ」


マップアプリはデザインを一新。


画面を下から上に向かってスワイプすると、カレンダーのイベントや日常の行動データを基にした場所の候補を表示してくれます。


検索機能


ルート案内中でもズームイン/アウトができるようになりました。


ダイナミックビュー


経路の近くのガソリンスタンドなどを表示


自動車向けのCarPlayでもマップアプリはアップデートされるとのこと。


マップアプリ+デベロッパーで開発者に公開。


これでマップアプリの拡張機能が登場することになります。


レストランのオンライン予約を扱うOpenTableで予約してマップアプリで位置を確認。


マップアプリからUberでタクシーを手配することも可能です。


新機能その6「Apple Music」


Apple Musicの有料会員は1500万人。


サービス開始から1年が経過し、シンプルで分かりやすいデザインに刷新されます。


オススメの曲を表示する「For You」の画面はこんな感じ。


再生画面も新しいインターフェースに変更。


画面下部のタブには、Library、For You、Browse、Radioといった機能が並んでいます。「Connect」機能はなくなった模様。


Apple Musicのデモンストレーションが行われました。ライブラリには、プレイリスト、アーティスト、アルバム、曲、ダウンロード曲といったメニューを表示。


再生中の曲の歌詞を表示可能に。


おすすめの曲を表示する「For You」


最近再生した曲を表示する「Recently Played」


曜日ごとにオススメ曲のプレイリストを作成。


「Browse」ではApple Musicスタッフのオススメ曲を表示。


ランキングも見ることができます。


「Radio」は約100カ国で実施されている生放送を視聴可能。


Beats 1が世界最大規模を誇ります。


Radioでは、オススメ番組が表示されたり……


オススメの放送曲も表示されます。


新しいApple Musicは、Mac、iPad、iPhoneで利用可能。


tvOSでも利用できます。


新機能その7「ニュース」


ニュース配信元は2000種類以上、1カ月あたり6000万人が購読中。


新しいニューススタンドの見た目はこんな感じ。従来の「For You」の機能が細かく分割され、より見やすく変化しています。


トップストーリー


トレンド


スポーツニュースなど、ユーザーの閲覧履歴から好みを判断して表示。


「Featured Stories」はニュースアプリの編集担当者が独自に選んだ記事を掲載。


「Subscriptions」では、ナショナルジオグラフィックやThe Wall Street Journalなどの最新ニュースを閲覧可能。


ニュース速報は、ロック画面にも表示されます。


新機能その8「HomeKit」


スマートフォンで操作できる家電製品を、簡単かつ安全に使えるのがHomeKit。


ガレージのシャッターを開閉したり、照明をつけたりといった操作をiPhoneで行うことができます。


HomeKitはさまざまな製品に対応。


iOS用アプリ「Home」をリリース。


アプリホーム画面


リビングの気温を測定、リビングの窓のブラインドを開け閉め、玄関の鍵を開けるといった家電製品の操作を、iPhoneから行うことができます。


Siriでも操作可能。


iPhoneのロック画面のコントロールセンターをスワイプして、Homeの操作画面を表示。


玄関のインターホンが鳴るとiPhoneに通知が届きます。


3Dタッチ操作で、インターホンの映像をライブで確認可能。


tvOSとiOS端末からHomeKitにリモートアクセス。


Apple Watchでは、watchOS 3からHomeアプリがプリインストールされます。


新機能その9「電話」


留守番電話の録音内容を自動的に書き起こしてくれるので、音声を聞かなくても留守番電話の内容をサッと確認できます。


電話帳に登録されていない番号から電話がかかってきたら……


電話番号を検索して、発信者情報を表示。電話を取る前に、スパムかどうかを判断できます。


通話アプリ向けの新機能として……


ロック画面の通知などをカスタマイズできる「VoIP API」を公開。


新しくなった電話帳には、電話番号やメールアドレスの他に、通話アプリのアカウントも表示。


CISCOと提携し、Cisco smart appをさらに簡単にiPhoneで利用可能に。


新機能その10「iMessage」


iMessageはiOS端末で最も頻繁に使われているアプリとのこと。


URLを送ると、サイトの名前と画像を表示する「リッチリンク」機能を追加。


YouTubeの動画URLが送られてきた場合は、iMessageアプリ内で動画を再生可能。


カメラボタンをタップすると、フロントカメラがとらえた映像をライブ表示。アプリを切り替えずに写真撮影&送信が可能。


端末内の写真ももちろん送信可能です。


絵文字は、従来よりも3倍大きく表示可能に。


文字の予測候補にも絵文字が登場。


入力済みの文字をタップすると、絵文字に変換できます。


「Bubble effects」は、吹き出しに特殊効果をつけられる機能。巨大な吹き出しを表示したり、吹き出しの中の文字を小さく表示したりできます。


「invisible ink」は文字にモザイクがかかったようなメッセージを送信し、指でなぞるとメッセージ内容を表示するというもの。


画像もinvisible inkを使って送信可能。


「Tapback」は、相手から送られてきたメッセージに、ハートやいいねマークなどをつけられる機能。


メッセージの手書き機能。


まるで紙にインクで文字を書いているように表示されます。


「デジタルタッチ」では手書きイラストなどを送信可能。


「Full-screen effects」は、メッセージの背景に動画などを表示できる機能です。


iMessageのデモンストレーションが行われました。


メッセージを入力して、絵文字キーボードを選択すると……


絵文字に変換できる文字がオレンジ色で表示されます。


文字をタップすると、絵文字の候補を表示。


絵文字たっぷりのメッセージを送信できます。


相手から手書きメッセージ付き動画が送られてきました。


動画にはデジタルタッチでかわいらしいハートマークの加工が施されています。


Tapbackで感想を送ります。


さらに、Bubble effectsを使って……


文字を小さく表示して、寂しい気分を伝えることができます。


デジタルタッチでは、写真に手書きの文字やイラストを加えることが可能。


まずは写真を撮影して……


文字を書きます。


すると、写真に文字が書かれていく様子を相手に送信可能です。


音楽も送信可能、iMessage内で再生することもできます。


ストリートアート風の手書き文字を送信。


Bubble effectsを使い、メッセージを巨大な吹き出しで送信。


Bubble effectsは、一度閲覧した後は通常サイズの吹き出しに戻ります。


invisible inkのデモンストレーション。


モザイクのかかった文字を指でなぞると、メッセージを読めるようになります。


絵文字を3倍拡大して送信。


さらにFull-screen effectsを加えて……


ど派手なメッセージに。


iMessage+デベロッパー


App Store for iMessageを公開。


スタンプ機能が追加されます。


送金機能もあり。


App Store for iMessageのデモンストレーション。


メッセージ欄の左側に、App Storeのアイコンが追加されています。


スタンプ機能


スタンプをメッセージとして送信したり……


写真にスタンプを貼り付けたりすることもできます。


食事の宅配サービスを利用。


メニューから注文したい料理を選んで……


注文数を選択します。


「キーノートの後にみんなで食べる食事を注文しよう」ということで、なんとサモサを5000個も注文。


カートに追加されました。


注文内容をメッセージで送信して共有。


新しいiMessageは、iPad、iPhone、Mac、Apple Watchで利用可能です。


開発者向けページも公開されました。

iMessage - Apple Developer
https://developer.apple.com/imessage/


以上がiOS 10の新機能10個。


さらに、メモを共有する「Notes collaboration」や……


メールを会話形式で表示する「Conversation view」


Live Photosの編集機能


iPadのSafariで2個のタブを同時に表示する機能などが追加されます。


プライバシーについて。


あらゆる場面を暗号化


極力、クラウドを使わずに端末内だけでのAIを活用


ユーザー情報の収集はしません。


ペンシルバニア大学のプライバシー研究者からもAppleのプライバシーポリシーは評価されているとのこと。


iOS 10の新機能を紹介するムービーが上映されました。


iOS 10のデベロッパープレビューは本日公開


パブリックベータ版は2016年7月公開


一般向けには2016年秋公開予定


iPad第4世代、iPad Air/Air 2、iPad Pro、iPad mini 2/3/4、iPod touch第6世代、iPhone 5/5c/5s/SE/6/6 Plus/6s/6s Plusで利用可能です。


なお、インターフェース変更についてのガイダンスページも公開されています。

What's New in iOS 10 - Overview - iOS Human Interface Guidelines
https://developer.apple.com/ios/human-interface-guidelines/overview/whats-new/


再びクックCEOが登壇


アプリデベロッパーの話へ。


子どもがiPadで遊びながらSwiftを学べるアプリ「Swift Playgrounds」を公開


Swift Playgroundsのデモンストレーションが行われました。


Swift Playgroundsのデベロッパープレビューは本日公開


ということで公開されました。

Swift Playgrounds - Apple Developer
https://developer.apple.com/swift/playgrounds/


パブリックベータ版は2016年7月公開


一般公開は2016年秋


無料でインストール可能です。


Swift Playgroundsを紹介するムービーを上映。

Apple – New Beginnings - YouTube


キーノートで発表された4種類のOSの振り返り。


以上でキーノートは終了です。


・つづき
「iOS 10」に追加された新機能がサクっと48秒間で体験できるApple公式ムービー - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
最新OS「macOS Sierra」や「iOS 10」などAppleの最新ソフトウェアが発表された「WWDC 2016」まとめ - GIGAZINE

Mac OS Xは新名称「macOS」へ、Siri対応や自動アンロックなど8つの新機能が追加される - GIGAZINE

Apple Watchの最新OS「watchOS 3」が登場、アプリ起動時間の爆速化など新機能が次々と追加される - GIGAZINE

Apple TVの「tvOS」がアップデート、iOS向けのリモートアプリでSiriを使えるように - GIGAZINE

「iOS 10」に追加された新機能がサクっと48秒間で体験できるApple公式ムービー - GIGAZINE

次期「Safari 10.0」で新しく追加される機能まとめ - GIGAZINE

macOSで採用されるAppleの新ファイルシステム「APFS」 - GIGAZINE

iOS 10登場でiPhone 4S・iPad 2などがアップデート対応端末のリストから外れることに - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.