「Firefox 55」正式版がリリース、WebVRに対応しパフォーマンスも劇的に向上
by .CK
ウェブブラウザ「Firefox 55」の正式版(デスクトップ版/PC・Mac・Linux向け)がリリースされました。今回のアップデートで、ソフトウェアをインストールすることなくウェブ上でVRコンテンツが楽しめるようになる「WebVR」が標準サポートされるようになり、大量にタブを開いている時のセッションリストアのパフォーマンスが大幅に改善しました。
Firefox をダウンロード — 無料ウェブブラウザー — Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/
Firefox — Notes (55.0) — Mozilla
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/55.0/releasenotes/
Firefox Is Better, For You. WebVR and new speedy features launching today in Firefox - The Mozilla Blog
https://blog.mozilla.org/blog/2017/08/08/webvr-new-speedy-features/
◆デスクトップ版のダウンロード
・Windows版(32.3MB)
https://download.mozilla.org/?product=firefox-55.0-SSL&os=win&lang=ja
・Mac OS X版(48.7MB)
https://download.mozilla.org/?product=firefox-55.0-SSL&os=osx&lang=ja-JP-mac
・Linux版(58.7 MB)
https://download.mozilla.org/?product=firefox-55.0-SSL&os=linux&lang=ja
◆新機能
Firefox 55では、Web技術を使ってWebブラウザで仮想現実 (VR)体験を実現するためのAPI仕様「WebVR」が標準サポートされました。WebVRは2014年ごろから構想がねられていたもので、ソフトウェアをインストールすることなく、「Oculus Rift」や「HTC Vive」といったVRヘッドセットを使って、ウェブ上でVRコンテンツを利用できるようになります。
Mozillaは「Mozilla VR」というウェブサイトも公開。
Mozilla VR | Home
https://mozvr.com/
以下のムービーからMozilla VRがどのようなものなのか理解できます。
WebVR and A-Frame Showcase in Firefox - YouTube
「MOZVR」と表示された画面の下部には、VRゴーグルのアイコン。これをクリックすると……
画面がVRモードに切り替わりました。これで、VRヘッドセットを使ってコンテンツが楽しめるわけです。
A-Frameを使ってVRコンテンツを作成したり……
360度画像を表示したり。
ムービーにも対応。ウェブ上にVRをサポートしたゲームがあれば、もちろんゲームもプレイ可能です。
ウェブ上で3Dのユーザーインターフェースを利用できるようになります。
医療や……
建築、インテリアデザインの分野でも能力を発揮します。
なお、記事作成時点ではOculus RiftとHTC Viveのみの対応となっていますが、開発チームはWebVRをモバイルヘッドセットに対応させるべく、優先順位を上げて作業を行っているとのこと。
WebVRサポートのほかには、「Quantum Flow」という開発プロジェクトの技術を使い、わずか15秒で1600個以上の膨大なタブを開けるようになりました。メモリの消費量も劇的に改善されているとのこと。
たった15秒で1600以上のタブを起動可能でメモリ使用も劇的に改善、Firefoxの弱点を解消する「Quantum Flow」の効果が明らかに - GIGAZINE
さらに、Firefox 55ではオプションの「パフォーマンスパネル」にチェックを入れると、使用しているコンピューターのハードやOSに合わせたパフォーマンスに設定できます。ユーザーが自分自身でパフォーマンスを調整することも可能です。
また、調べものが見つけやすくなるように、アドレスバーもアップグレードされています。アドレスバーに単語を打ち込み、使いたいサーチエンジンをクリックすれば、ダイレクトに検索ができる仕様。
このほか、64-bit Windowsを使用している人は、メモリを消費しにくくクラッシュしにくくなった64-bit版のFirefoxをインストール可能に。4GBのRAMを搭載したマシンでは、クラッシュ率が39%も減少したそうです。また改善点とは異なりますが、Flashを使用しているウェブページでは、Flashを起動するために許可ボタンを押さなければならない仕様にも変更されています。
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