GoogleがAIアシスタント対応メッセージアプリ「Allo」を廃止、チャット・メッセージ系サービスの整理へ
Googleは現地時間の2018年12月6日に公開したブログでメッセージ系サービスの整理を行うことを発表しました。Google Assistant機能をサポートするメッセージアプリ「Allo」が廃止されて一部の機能が「Messages」に組み込まれるほか、「ハングアウト」は「Hangouts Chat」と「Hangouts Meet」としてビジネス用途が強化される模様です。
The latest on Messages, Allo, Duo and Hangouts
https://www.blog.google/products/messages/latest-messages-allo-duo-and-hangouts/
Google to simplify messaging strategy, will support only five messaging apps | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2018/12/google-promises-to-shut-down-two-of-its-seven-messaging-apps/
Googleは「よりシンプルで、より統合されたコミュニケーション体験の提供」を理由に、チャット・メッセージ系サービスをメッセージングアプリ「メッセージ」、エンタープライズ向けメッセージングアプリ「Hangouts Chat」、同じくエンタープライズ向けビデオ会議「Hangouts Meet」、ビデオ通話アプリ「Duo」に整理する方針です。
2019年3月でサービスが終了するAlloはAppleの「iMessage」や「WhatsApp」などに対抗するためのメッセージアプリでしたが、Googleは2018年初頭にAlloへの投資を終了する方針を定めていました。サービスの終了に伴いその主な機能は「メッセージ」に統合されます。また、ユーザーはAllo上でのメッセージの履歴をエクスポートすることが可能です。GoogleはAlloを通して、特にGoogle AssistantのようなAIアシスタント機能をメッセージアプリに組み込むことなどについて多くを学んだとブログの中で記しています。
Google Allo - A smart messaging app
https://allo.google.com/
ハングアウトは今後、G Suiteの一部として提供されるビジネス向けメッセージングプラットフォームのHangouts Chatと、同じくビジネス向けビデオ会議ツールのHangouts Meetとして機能が強化されることに。ハングアウトはこれまでG Suiteユーザーの中で広く活用されてきた経緯があるとのことで、今後はさらにビジネス向けツールとしての機能が強化されることになる模様です。
DuoはAndroidとiOSというプラットフォームの垣根を越えてビデオ通話が可能なアプリで、今回の整理では特に大きな変更なくそのまま継続されるとのことです。
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