無料でカメラを向けた花の名前を即座にAIが教えてくれるアプリ「ハナノナ」を使ってみた
花にカメラを向けると、AIが瞬間的に花の名前を教えてくれるiOSアプリ「ハナノナ」が公開中です。千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センターの研究プロジェクトで作られたもので、判定できる花の種類は770種類。無料で利用できるとのことなので、実際に使ってみました。
「ハナノナ app」をApp Storeで
まずは上記URLにアクセスして「入手」をタップ。
「インストール」をタップし……
アプリを開きます。
利用規約に同意したら「同意して始める」をタップ。
カメラの使用は必須なので、「"ハナノナ"がカメラへのアクセスを求めています」に「OK」をタップ。
すると、すぐにカメラが起動します。さっそくツツジを見つけたのでカメラを向けてみると、ツツジ科の植物である「サツキ」だったことが判明しました。サツキはツツジと似ていますが、葉や花が微妙に違うとのこと。「100%」「93%」など、花の種類をどれくらいの精度で判定しているかも示されています。
別の花にカメラを向けてみると、約90%の精度でマンジュキクだと示されました。画面下にスライドがあり、デフォルトだと75%になっていますが……
これを10%にまで下げてみると、72%で「ロングヘッドコーンフラワー」、65%で「マンジュギク」など、より低い精度の内容も表示されるように。AIが高い精度で花の名前を当てられないこともあるので、そんな時はスライダーを下げて、低い精度の選択肢から花の名前を推測するのもアリです。
さらに、画面下部のカメラアイコンを押してみると……
こんな感じでカメラが起動するので、シャッターボタンをタップ。
すると、花が「バラ属」であるとして、詳しい情報を得られるWikipediaのリンクが表示されました。「Wikipedia」をタップすれば花の説明が記載されたWikipediaページをブラウザで開くことになりますが、今回は「決定」をタップ。
「シェア」ボタンから……
写真の共有が可能です。
また「OK」をタップすると……
こんな感じで花の名前が入った写真を保存できます。
なお、名前抜きの写真を撮影&保存したい場合は「非表示」を選択すればOKです。
アプリで使う花を探して歩いていると、家の近所でも予想以上に多くの花が存在することに気付けます。シランや……
セイヨウアブラナと表示されたものは微妙に花弁の形などが異なる気がしますが……。
オキザリス・ブラジリエンシスという聞いたことがないような花の名や……
チチコグサなど。普段は「雑草」とだけ認識しているような花にも名前があると知ることができるのは面白いところ。なお、チチコグサはWikipediaに「形は面白いが地味な植物」と説明されていました……。
「スカシタゴボウ」という、独特の名前の植物も。
また、花が咲いていなくても、葉っぱだけで植物名を推測することが可能なようです。
なお、Androidアプリはないのですが、撮影した花の写真をアップロードすると上記と同様に花の名前を教えてくれるブラウザ版ハナノナも存在します。
STAIR Lab. Flower Recognition Service - STAIR Lab.
https://flowers.stair.center/
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