GoogleのチャットAI「Bard」に「この動物の名前を教えて」など画像の詳細を聞けるGoogleレンズ機能が追加されたので使ってみた
Googleは無料で使えるチャットAI「Bard」の開発を進めています。2023年9月19日には画像の詳細を検索してくれる「Googleレンズ」がBardに統合され、画像をアップロードして画像の詳細を尋ねることが可能になりました。一体どれだけの精度で画像を解説してくれるのか気になったので、実際にBardのGoogleレンズ機能を使って性能を確かめてみました。
Google Japan Blog: Bard が高性能なモデルにアップデート
https://japan.googleblog.com/2023/09/bard.html
Bardの画面を確認すると、入力欄の左側に画像ボタンが表示されていたのでクリックします。
データ管理に関する通知が表示されたので「OK」をクリック。
「OK」をクリックすると元の画面に戻されたので、画像ボタンを再度クリックしました。
するとファイル選択画面が表示されたので、Bardに詳細を聞きたい画像を選択。
今回は巨大構造物ソーラーアークの写真を選択しました。
チャット入力欄に「何が写ってる?」と入力してから送信ボタンをクリック。
すると、「ソーラーアークが写っている」という旨の回答が返ってきました。「白と青のツートンカラー」「太陽の塔を模したデザイン」など所々怪しい部分がありますが、被写体がソーラーアークであることは正しく認識できているようです。
続いて、コイ科の淡水魚「ハス」の写真の詳細を聞いてみます。
「この魚の種名を教えて」と入力して送信ボタンをクリック。
正解は「ハス」なのに「カワムツ」という返答が返ってきました。光の反射によってカワムツに特徴的な「体を横切る黒い線」が写っているように見えなくもないので勘違いしたのかも。このように誤った回答が返ってくることもあるので、Bardの回答を完全に信じるのは避けるのがベターです。
続いて、イーロン・マスク氏が2014年に来日した際に撮影した以下の写真の詳細を聞いてみます。
「この人、誰?」と入力して送信ボタンをクリック。
しかし、「人物の画像についてはまだ対応していません」と返答されてしまいました。回答の内容から推測すると、将来的には人物の画像にも対応する可能性がありそうです。
なお、2023年9月19日には英語版限定でGmailやGoogleドキュメントの内容をBardの回答に含められる「Bard Extensions」も発表されました。Bard Extensionsを使えば「Gmailに届いたメールを要約」「Gmailでやり取りした相手との予定を確認」といった操作を実行可能。具体的にどんな機能が使えるようになるかは、以下のムービーでも紹介されています。
Introducing Extensions ✨ | Bard - YouTube
・関連記事
GoogleがChatGPTのライバル「Bard」の一般公開を開始、実際に質問するとどんな答えが返ってくるのか? - GIGAZINE
Googleが大規模言語モデル「PaLM 2」を発表、すでに25のGoogleサービスに導入済み - GIGAZINE
Google25周年を記念してスンダー・ピチャイCEOがGoogle成功の秘密を語る - GIGAZINE
Googleの対話型AI「Bard」を「病的なウソつきで役に立たない」とGoogle社員自身がリリース前に評価していたことが暴露される - GIGAZINE
GoogleのAI搭載検索エンジン「SGE」が大量虐殺のメリットをアピールし始めたとの報告 - GIGAZINE
GoogleのAI「Bard」はChatGPTよりもパズルを解くのがはるかに下手 - GIGAZINE
・関連コンテンツ