行列のできるチーズステーキ店が客を守るためにアサルトライフルで武装したエージェントを雇う
アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアには、一部薬物中毒者やホームレスが集まり、犯罪が多発する危険な地区が存在します。そんな地区からわずか8マイル(約12km)の場所に店を構えるチーズステーキ店「Jim's West」では客を保護するため、店外に武装した警備員を配置する取り組みを行っています。
Jim's West Steaks: Philadelphia cheesesteak shop hires armed agents to protect customers outside - 6abc Philadelphia
https://6abc.com/jims-west-steaks-armed-agents-cheesesteak-shop-philadelphia/13788360/
Guards armed with ASSAULT RIFLES are hired to protect Philadelphia cheesesteak restaurant as violence spikes in the Dem-led city | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-12533463/armed-guards-west-Philadelphia-violence-drugs.html
フィラデルフィアのケンジントン地区は、薬物の取引や薬物中毒者、ホームレスなどによる犯罪が相次ぐ地区です。2023年9月10日にオープンしたチーズステーキ店「Jim's West」は、そんなケンジントン地区からわずか8マイルの場所に開店しました。そのため、Jim's Westには暴徒による略奪行為や客が襲撃されるなどのリスクが常に付きまといます。実際にJim's Westの前身であるチーズステーキ店「Jim's Steaks」も、2015年に武装した強盗の襲撃被害を受け、店のレジと当時店にいた客から合計215ドル(約3万2000円)の現金が盗まれたことが報じられています。
そこでJim's Westは毎週木曜日から日曜日の営業時間中にアサルトライフルを持って武装した警備員を店外に配置して、暴徒が店の敷地内に入ることを防ぐ取り組みを行っています。警備員派遣サービス「Presidential Protection Services」のオーナーであるケボン・ダーデン氏は「Jim's Westの警備員は全員が軍隊や警察、法執行機関での職務経験があります」と述べています。
Jim' Westのソール・ランダースCFOは「Jim's Westの行列は1ブロック先まで続いています。ですから、お客様が並んでいる間、皆さまの安全を守るために武装した警備員を配置しています」と述べています。Jim's Westの共同所有者であるコルテス・ジョンソン氏は「Jim's Westの近くでは近年殺人事件が急増しています。私たちは店を訪れたお客様が安全に食事を楽しめることを望んでいます。Jim's Westでは店外に警備員を配置しているので、お客様は食事中に心配をする必要はありません」と報告。
Jim's Westを訪れた客の一人であるマリオ・マイアーレ氏は「私は銃のマニアではありませんが、銃を持った警備員が存在することで犯罪が抑制されるのならば、私は店に対して文句を言うことはできません」と述べています。またニタ・ダナム氏は「安全性とおいしい料理は常にプラスに働きます」と語っています。
一方で、店を訪れたウィリアム・キング氏は「アサルトライフルを持った警備員が常に目を光らせているのは少しやり過ぎです。武装した警備員がいることに関しては良い取り組みだと思いますが、機関銃を持って歩き回られると、家族連れには良くないかもしれません」と指摘しています。
ランダース氏は「ビジネスを保護しつつ、従業員やお客様を含めたすべての人の安全を確保したい場合には、その分余計なお金を費やさなければなりません」と報告しています。
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