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レビュー

気になるGoogle Pixel Watch 2と初代Pixel Watchのバッテリーの寿命と急速充電をチェックしてみた


Googleが2023年10月12日にリリースした「Google Pixel Watch 2」を実際に購入して使用した前回のレビューでは、初代Pixel Watchに比べてPixel Watch 2の精度が向上し、運動中に一目で確認できる項目も増えて使い勝手が着実に進化していることがわかりました。さらに、スマートウォッチを日常的に使う上で最も気になるポイントのひとつであるバッテリーの持ち具合と急速充電を比較してみました。

Google Pixel Watch 2 - Turn insights into improvements - Google Store
https://store.google.com/jp/product/pixel_watch_2

以下は、前回のレビューでPixel Watch 2(左)とPixel Watch(右)を着用して出かけた直後の写真です。時間は14時21分で、両機種ともにバッテリー残量は100%の満充電状態でした。ここから画面は常時表示、盤面の明るさは3段階中2に設定するなどなど条件をそろえつつ、まったく同じ時間同じ使い方をしてバッテリーの減り具合を比較していきます。


続いて、これが1時間ほどウォーキングをして帰ってきた時の状態です。運動中は両方の機種でアクティビティを記録し、歩数や心拍などのデータを収集しました。ウォーキング終了時のPixel Watch 2のバッテリー残量は80%、Pixel Watchの残量は88%でした。


そして、これが同じ日の夕方に外した時の状態です。ウォーキングから戻った後はアクティビティの記録を終了し、その後は屋内でほとんど立ち歩かずに着用していました。Pixel Watch 2のバッテリー残量は43%、Pixel Watchは64%でした。


着用した時間は4時間21分で、その間にPixel Watch 2は67%、Pixel Watchは36%バッテリーを消耗しました。両機種とも、Googleが技術仕様としている「最大24時間」の使用時間まで持ちそうにありませんが、特に意外だったのはPixel Watch 2の方が消耗が激しかった点です。

バッテリーはPixel Watchが294mAh、Pixel Watch 2が306mAhでPixel Watch 2の方がわずかながら容量が増えています。一方、CPUはPixel WatchのデュアルコアからPixel Watch 2のクアッドコアへと倍増しているほか、搭載しているセンサーも8種類から12種類へと増えており、このハードウェア性能の向上が電力の消耗を早めた可能性が考えられます。実際、前回のレビューでは短時間の着用でも階段の上下を感知する精度がPixel Watch 2の方が高いことが確認できています。


また、Pixel Watchは2022年10月13日のリリースからアップデートが重ねられている一方で、Pixel Watch 2は発売直後であるため、OSなどの最適化がPixel Watchに比べて不足している可能性もあります。この点は、今後のソフトウェアの更新で改善されるのに期待したいところです。

続いて、Pixel Watch 2が新たに対応した急速充電を試してみます。まず、両機種がバッテリーの電力を使い果たし、自動的にシャットダウンするまで着用しました。この時の時間は15時30分です。


充電には、Google純正の30W充電器を使います。


充電器を直接電源に接続し、付属のUSB Type-C急速充電ケーブルを使ってPixel Watch 2を充電します。


急速充電に対応していないPixel Watchの充電には20W充電器を使用し、付属のUSB Type-C磁気充電ケーブルにつないでPixel Watchの充電を開始します。


5分ほど充電したら、スマートウォッチの電源が入るようになりました。


ここからは、各スマートウォッチと連携させたスマートフォンでバッテリーの充電スピードを見ていきます。まず、充電開始から約6分後の時点での残量はPixel Watch 2(左)が10%でPixel Watch(右)が19%でした。これはPixel Watchの充電が早いというよりは、まだ電力が残っているうちにPixel Watchの電源が切れてしまった結果と思われます。


充電開始から35分後にはPixel Watch 2が69%、Pixel Watchが53%となり、逆転しました。


充電開始から45分後の16時15分には、Pixel Watch 2のバッテリー残量が87%に、Pixel Watchは58%になりました。GoogleはPixel Watch 2は「約43分で80%」、Pixel Watchは「約45分で50%」まで充電できるとしており、ほぼ理論値の結果が得られました。


その後、Pixel Watch 2は充電開始から約1時間後にほぼ満充電の98%になりました。過充電を避けて充電の速度を調節しているのか、98%以降は充電の速度が極端に落ち、100%になったことが確認できたのは約1時間半が経過した16時52分でした。


一方のPixel Watchは1時間42分後の17時12分に98%となり、17時18分で100%になりました。


まとめると、Pixel Watch 2はPixel Watchより消耗が激しい一方で、急速充電に対応したことでバッテリーが減ってもすぐに使えるようになるという結果になりました。なお、この後もう一度両機種を使用してのテストを行って、Pixel Watch 2の方がバッテリーの消耗が激しかった理由がわかったら追記する予定です。

◆2023年10月20日16時45分追記
バッテリーの消耗が予想より早かったのはなぜか確認するため、改めてPixel Watch 2(左)とPixel Watch(右)を着用しました。つけたのは9時19分で、いずれの機種も満充電の状態です。また、原因はひょっとするとFitbitアプリではないかと思ったので、今回はスマートウォッチと連携しているスマートフォンからFitbitをアンインストールしました。それ以外の条件は前回と同じとしました。


約4時間室内で過ごした結果が以下。バッテリー残量はPixel Watch 2が83%、Pixel Watchが80%でした。


ここからさらに、外出して運動のトラッキング機能を使っていきます。数分間自転車をこいだところ、運動量の変化を把握してPixel Watch 2のみアクティビティの記録開始を自動的に提案してくれました。ただし、エアロバイクではなく屋外で実際に自転車に乗るので、両機種のアクティビティ「マウンテンバイク」を手動で開始しました。


1時間ほど自転車に乗って帰ってきた後が以下。バッテリー残量はPixel Watch 2が67%、Pixel Watchが64%でした。歩数計の数字に開きがありますが、これは段差などで自転車がガタガタ揺れたのをPixel Watchが歩行と誤検知した可能性があります。言い方を変えると、Pixel Watch 2の方が自転車を街乗りした際に収集するデータが正確でした。


それからさらにしばらく屋内で過ごして、スマートウォッチを外しました。使用時間は全部で6時間51分、その間にPixel Watch 2は38%、Pixel Watchは42%バッテリーを消耗しました。


ざっくり7時間とすると、Pixel Watch 2は1時間あたり約5.4%、Pixel Watchは約6%電力を消耗しており、アクティビティの記録を交えての24時間の連続使用は少し厳しめ。しかし、Pixel Watch 2のバッテリーの消耗が初代Pixel Watchより著しく激しかった前回とは異なる結果が得られました。Pixel Watchを使用していてバッテリーの減りが激しいと感じる場合は、Fitbitアプリとの連携を解除するとよさそうです。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア, Posted by log1l_ks

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