2024年に最も読まれたマンガは「ONE PIECE」「呪術廻戦」「キングダム」、紙・電子別のトップ20ランキングなど発表
エンターテインメント関連のデータとデジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partnersが、「2024年に最も読まれたマンガTOP20」を発表しました。データは毎月10万人規模で調査されており、それぞれ紙の単行本や雑誌、電子の単行本やサービスのどれで読まれたかというメディアの区分も示されています。
単行本、雑誌、電子コミック、電子サービス横断で調査、2024年に最も読まれたマンガ&サービス - GEM Standard
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GEM Partnersはマンガや書籍、ゲーム、音楽などのコンテンツがどのようにユーザーにリーチしているか比較・評価することを目的としたデータサービス「エンタメリーチトラッカー」を提供しています。エンタメリーチトラッカーでは、毎日「このコンテンツを読んだ/見た/聞いた」という回答を集計した「リーチpt」という指標を元に、集単位で集計しています。
2024年12月23日に発表された「2024年に最も読まれたマンガTOP20」は、2024年1月1日から2024年12月第1週までの期間の年間データを集計しています。対象は日本国内在住の男女15歳から69歳で、月ごとに約10万人規模のデータが集まっているとのこと。
2024年に最も読まれたマンガ第1位は「ONE PIECE」。ランキングの基準となっているリーチptは「2万2357」と、第2位の作品の2倍以上の数値となっています。また、読まれた媒体のうち36%が紙の単行本、26%が紙の「週刊少年ジャンプ」と、紙媒体の割合が50%を超えているのも大きな特徴です。
第2位は2024年に完結した「呪術廻戦」。リーチptは「1万540」で、電子がコミックと雑誌合わせて48%、紙がコミックと雑誌合わせて52%と、紙と電子の割合がほとんど同じ結果でした。
第3位は「キングダム」。2024年1月からアニメシリーズ第5期、2024年7月には実写映画第4弾となる「キングダム 大将軍の帰還」が公開されました。
GEM Partnersが示した1位から20位までのリーチptと媒体ごとの割合は以下の通り。第4位の「【推しの子】」および第5位の「葬送のフリーレン」は電子媒体の割合が多め。また、第6位の「鬼滅の刃」は紙の単行本の割合が「44%」とTOP20で最も高くなっていることがわかります。
また以下は、リーチptを媒体別に集計したランキング。電子の雑誌・メディア/サービスのみ「【推しの子】」が1位で、ほかは「ONE PIECE」が首位となっています。電子の単行本で5位に入っている「ゴッドオブブラックフィールド」は韓国発のコンテンツで、マンガアプリの「ピッコマ」で独占配信されている作品。
ピッコマは電子媒体の中でも単行本、雑誌・メディア/サービスともに最も読まれています。電子コミックは「LINEマンガ」「Kindle」が続き、雑誌・メディア/サービスは「少年ジャンプ+」「マガポケ」「サンデーうぇぶり」と人気雑誌の電子版が並んでいます。
GEM Partnersはリーチptによるデータ集計について、「メディア横断をはじめ、これまで把握が難しかった紙・電子横断、サービス横断での真のリーチを明らかにすることを目的としています」と述べています。
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