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アメリカ合衆国

MicrosoftのHoloLensベース軍用ゴーグル、敵に見つかりやすく命にかかわるとの評価も 38

ストーリー by headless
評価 部門より
昨年 Microsoft が米軍と契約した HoloLens ベースの軍用ゴーグル IVAS (統合視覚拡張システム) だが、実用には程遠い状況のようだ (The Verge の記事Ars Technica の記事The Register の記事On MSFT の記事)。

4 月に国防総省監査総監室は IVAS の最低受容レベルが定められていないことから、このままでは総額 218 億 8 千万ドルの税金を無駄に使うことになると指摘していた。今回 Bloomberg が閲覧した 79 ページにおよぶ報告書によると、IVAS の使用は頭痛や吐き気、眼精疲労などを引き起こし、ミッションに影響するような身体能力低下につながるという。IVAS がミッションを完了する能力に貢献しないとの意見も多いようだ。

IVAS は地上部隊にヘッドアップディスプレイをもたらすことも期待されているが、Insider への証言者はゴーグルから漏れる光が敵からも見え、自分たちが殺される結果となるかもしれないと述べたとのこと。それでも陸軍では IVAS がハードウェアの信頼性などの面で大幅に改善したと考えているようだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2022年10月16日 18時53分 (#4344820)

    タイムリーにもTDKがCEATEC合わせて網膜投影デバイスのPRを出しているが、そこに、問題点(と対策)が端的に示されている。すなわち:
    「網膜に直接投影することで、角膜や水晶体の働きが関係なくなり、ピントを合わせる必要がない」 [itmedia.co.jp]

    このPR自体はともかく、焦点が異なるモノの間を絶えず行き来することは、眼精疲労が生じさせるし、酔いも生じさせる。その課題はARにとって本質的である。
    そして、HoloLens/2は、固定焦点(1.25〜5m)の液晶プロジェクタなんで、この課題をクリア出来ない。
    https://www.onmsft.com/news/hololens-documentation-reveals-new-details [onmsft.com]

    戦闘機のHMDでは、例えばJHMCSでは、機体正面を向いている時にHMDの表示を消すことで、正面パネルやHUD表示との焦点が異なることによる問題を回避している(JHMCSの表示は基本ではHUDほか、正面パネルに含まれる情報と同じのため、正面時は表示しなくても問題がない)。

    普通のゲームですら3D酔いが生じて、10分もプレイすれば耐えられない人が出ると分かっているのに、その対策を何も盛らずに、戦闘中のヘルメットに搭載して気分が悪くなる人が8割も居るのは当然の話(3Dゲームとは真逆に、ARでは固定されているのは背景ではなくインフォ表示という違いはあるけど)。

    なんつーか、HoloLensベースなら当たり前だろ…、と感じる今更感。

    • by nim (10479) on 2022年10月17日 8時19分 (#4344991)

      網膜投影型ディスプレイといえば富士通からスピンオフしたQDレーザー、と思ったら、そのQDレーザーとの共同開発なんですね。

      EPSONも昔製品化していたはずなんだけど、研究やめちゃったのかな。
      ARディスプレイとしてはこれが本命だと思うので、どんどん普及してほしいところ。

      親コメント
    • by hogeman (4385) on 2022年10月17日 8時35分 (#4344999) 日記

      Hololens1時代からのヘビーユーザーだが、酔いやすい順で、
        - 大画面テレビで3Dゲーム
        - 没入型ヘッドセットでVR
        - 透過型ヘッドセットでMR
      こうだな。かなり酔いづらい※個人の感想

      オブジェクトの座標は空間位置にロックして、頭の位置にロックしない(ようにプログラムを設計する)ことが強く推奨されてるから、
      普通に作ってる限りは頭をふったときも視覚と三半規管がずれるようなこともない。
      よくある眼鏡型のスカウターみたいな頭位置ロックベースのARとは違う。
      またHololensは基本的にオブジェクトを手で操作するし、空間認識できる距離がたいしたことないからあまり遠くにオブジェクトを置くことはない。
      寄りすぎても使えないのでたいていは仮想オブジェクトが至近距離にくると視界から消す(ようにプログラミングする)から、焦点距離云々も気にならない。

      まあ、実際の戦場で相手と5m先に対峙した状況で使いたいとは思わないけど

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 16時56分 (#4345331)

        現代歩兵の交戦距離は300~600mくらいだそうです(アサルトライフルの距離※)。
        つまり、その距離こそが、AR表示したい作戦情報のオブジェクトを置きたい距離であって、
        このニーズと、HoloLensの「あまり遠くにオブジェクトを置くことはない」、せいぜい5m先、
        という製品仕様・マーケット都合との不一致が、
        焦点距離に関する問題をうやむやにして、
        今回のニュースに表れている現場の不満を生む原因になってるんでしょう。
        ※参考:
        https://repmart.jp/blog/history/twentieth_century_2/ [repmart.jp]
        https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11156259246 [yahoo.co.jp]
        https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11248327276 [yahoo.co.jp]

        親コメント
        • by 90 (35300) on 2022年10月18日 15時34分 (#4345889) 日記

          地図を300m先に表示する人はいませんので、そこは問題ではないです。それより長時間装用の方が問題かと。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            息をするようにでたらめをばらまく人がいますが、
            ↓のIVASの動画でもご覧になったら?6分30秒辺り。
            https://www.youtube.com/watch?v=bYxJeI2IYO0 [youtube.com]

            百m超の敵影にマーカーオブジェクトをつけられなくてどうすんの?

            あと、昨年色々もめていた、80度視界での、実画像と描画した地形の重ね合わせのずれを
            (これもまた眼精疲労等を引き起こしていましたが)、
            結局Microsoftは解決できず、70度視界に変更した話すら分かってないんだろうね。

            • by 90 (35300) on 2022年10月18日 18時01分 (#4346010) 日記

              興味深いお話をありがとうございます。私のググり力では把握できていなかったので助かります。これ、どういう界隈で回ってるんです?

              親コメント
              • by Anonymous Coward

                Youtubeの動画はYoutubeで見られますよ。

                検索キーワード「IVAS」だけでヒットする動画だから、
                新着順(アップロード日順)に並べるだけで、
                10か月前なら一覧をスクロールすることすらなかっただろうね。

  • 計画が始まった時のもくろみはARで士官と下士官の協業とか味方をマーキングとか色々未来的なことを言ってたものの特にものになるわけもなく、むしろ今は昨今使用例が増えている私費導入や支給スマホの置き換え目的の方に資源が割かれているようですね。スマホだとどうしても姿勢を変えて注視しないとならない点が使いにくいようで。

    • by Anonymous Coward

      光が漏れるってのも多少漏れてもスマホ比較なら圧倒的改善になりそう。
      と言うか実際光が漏れるって話じゃなくて、
      光が漏れたら怖い、みたいな段階の話で批判されてんのね。

  • by Anonymous Coward on 2022年10月16日 20時10分 (#4344845)

    戦闘ヘリには左目は裸眼で計器パネルを見て、右目は網膜投影で機関銃の照準をするみたいなのがあって、慣れないと頭痛や吐き気、眼精疲労が大変らしいが気力で克服するんだという話もある....

    • by Anonymous Coward on 2022年10月16日 21時17分 (#4344863)

      NASA資料によると、軍の飛行機乗りの半数が飛行機酔いを経験していて、
      どうしても慣れない人はNAMI(海軍航空宇宙医学研究所)での
      8週間のAFTEという緩和トレーニングを行い、80%が改善するそうだ。
      https://ntrs.nasa.gov/api/citations/20120016615/downloads/20120016615.pdf [nasa.gov]

      …つまるところ、2か月程度のAR耐性訓練メニューを開発する必要があるってことだな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        FPSもしばらくぶりにプレイすると酔うけど、気合で毎日プレイしてれば慣れますからね。

        • by Anonymous Coward

          問題はAR兵士には追加のAR酔い訓練時間=費用が掛かってしまうということ。
          デバイス価格より2ヶ月分の訓練コストの方が高そうだし、
          パイロットより陸軍歩兵…AR兵士数の方が何倍も多いだろうし、
          そもそも、歩兵の作戦時間はパイロットともまるで違うから、
          パイロットと同じメニューで十分でない可能性もある。

          …FPSを毎日プレイする人がどれくらいの時間をゲームに費やしているか分からんけども、
          歩兵のように云十kg担いで云十km行軍するような訓練をしている訳じゃないだろう。

          • by Anonymous Coward

            FPSのヘビープレイヤーなら、毎日30時間ぐらいのプレイは当たり前ですよ

            • by Anonymous Coward

              FPSのヘビープレイヤーは時間停止能力を持つという。

      • by Anonymous Coward

        そういえば自分は飛行機酔いで苦労したが、かえって(横滑りしない・エネルギーロスの少ない)スムーズな機動が出来るようになったという元空自パイロットの人がいたな

      • by Anonymous Coward

        慣れて完全に適応してしまうと、今度は裸眼時に、視界の隅にステータスデータが常に表示されていないのは不安で仕方がないというような
        病み方をする奴が出てこないだろうか。

    • by Anonymous Coward

      映画「アパッチ」で、ニコラスケイジがパンツかぶって「俺は!最高!なんだ!」って特訓してたなあ

  • by akiraani (24305) on 2022年10月16日 21時39分 (#4344873) 日記

    てっきり、何かの機器をセッティングするとか、マニュアルや専門家の指示を受けて細かい作業をするときに使う装置って認識だったんだけど、敵に見つかるみたな危惧は一体どこから出てきたんだろう?
    電源確保出来ないとそんなに長時間稼働するものでもないはずだし、戦闘行為みたいな屋外で激しく動くミッションで使う装備じゃないだろ。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by 90 (35300) on 2022年10月17日 3時03分 (#4344940) 日記

      名目は常にそっちなんですけど、業務用スマホと保護眼鏡と暗視ゴーグルを代替する方向性に向かってるみたいですね。3Mとの機能分担争いが気になるところ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        要求範囲が広がるとか最悪ですなあw

    • by Anonymous Coward

      野戦装備でも使いどころあると思いますよ。
      ドローン空撮結果をもとにここに敵がいるとみんなに配信とかできる。
      マップに敵味方の位置表示ができれば、状況把握とか連携能力とかが飛躍的に高まる。
       
      エイリアン2の宇宙海兵隊指揮官と同じこともできそう。

    • by Anonymous Coward

      ウクライナでは敵味方同じ兵器を使っているので、しばしば誤射も起きてる
      そうだけど、最低限区別がついてる兵器について、HMD上で「テキ」「ナカマ」
      とか注釈付けてくれるだけでも、随分楽にならないか。

      >電源確保出来ないとそんなに長時間稼働するものでもないはずだし
      ジャベリンでもそんな話は聞いた。長時間はもたないって。
      戦闘時に必用な時だけ電源入れて、短時間使う兵器は既に実在するようだ。

      というか本当にドンパチやってる時間なんて実は短時間で、大半は
      移動や待機なんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2022年10月16日 17時59分 (#4344805)

    前線の兵士がロボット化、後方のオペレータがVRゴーグル装着してロボットを操縦する、
    みたいな方式じゃダメなの?

    前線に人間の兵士が出ないといけない時点でまだまだ未成熟

    • by Anonymous Coward

      無線の電波に向かってミサイルが飛んでくるんじゃない?
      それこそ、光が漏れるのと同じ。

    • by Anonymous Coward

      ガンドフォーマットが実現しないとダメでしょ。
      あんたは全身の数百の関節を遠隔操作できると思う?
      2本のジョイスティックで動くのはバーチャロンと戦場の絆くらいだからなw
      夢見すぎだよ、

      遠隔の固定砲台でいいでしょ

      • by Anonymous Coward

        > バーチャロンと戦場の絆
        ゲーム内でコリジョンとか考えて歩けてるなら実際でも歩けるでしょ

        • by Anonymous Coward
          現実のロボットはゲーム内のロボットのように不整地をスイスイ歩けないでしょ
      • by Anonymous Coward

        数百の関節を個別に操作するわけじゃなくてIK的なの使うと思うよ。知らんけど
        Hololens2 でリアルのロボを動かす [ogis-ri.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 7時49分 (#4344976)

    赤外線で煌々と輝くので狙われやすいだろね。
    ロボット兵ならいいけどあれは最前線で使うものではないよね。

  • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 11時35分 (#4345062)

    HoloLens ベースの軍用ゴーグルってあるし、民生品の転用というか派生品でしょ?
    現場での声を元にここからブラッシュアップするもんだと思ってたけど、一発で合格せにゃならんものなの?

    • by Anonymous Coward

      HoloLensってv2から値段が跳ね上がったからエンタープライズ用と言いつつ実質軍用ぐらいしか買ってくれる所なくなったんだと思っているが違うんかな

  • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 13時06分 (#4345111)

    BSODとかWindows11にアップグレードできます今しますか?後でしますか?やっぱもうしといたんで再起動しますねあ、けどエラでロールバックです以下ループ
    とか作戦中にあったら命にかかわるよね

    • by Anonymous Coward

      気の利いたコメントしてるつもりなのかなぁ...

  • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 13時41分 (#4345124)

    フリーザ編終盤では使わなくなっちゃったしなあ

  • by Anonymous Coward on 2022年10月17日 14時25分 (#4345173)

    カメラアイ?が光ってるの格好の的だよなぁ

    #派手なカラーリングの時点でアレとか言わない
    #二足歩行の時t

    • by Anonymous Coward

      大昔の「宇宙空母ギャラクティカ Battlestar Galactica」でも、態々ヘルメット内の顔面を照らしていたもんな。

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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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