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彦根のウクライナ料理店「ファイナ」 彦根のバラをモチーフにスイーツ販売

ファイナのヤボルスカ・カテリーナさん

ファイナのヤボルスカ・カテリーナさん

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 彦根のウクライナ料理店「The Faina(ザ ファイナ)」(彦根市本町1)が9月15日、庄堺公園(開出今町)のバラをイメージしたカップケーキ「Faina’s CUPKEY(ファイナズカップキー)~彦根のバラ~(略称=ひこばら)」の販売を始めた。

庄堺公園のバラをイメージしてデコレーションしている=ひこばら

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 ウクライナで定番のスイーツ「カップケーキ」に、同園に咲く「バラ」をモチーフにバタークリームでデコレーションした同ケーキ。スポンジケーキはレモンの果肉を加えさっぱりとした味わいで、花びら部分のバタークリームは甘さを抑えている。クリームの花びらが「美しいバラ」に見えるよう一枚一枚デコレーションし、日本人でも食べやすいような味になるよう試行錯誤を繰り返したという。常温で3日、冷蔵で1週間ほどもつという。

 「庄堺公園のバラ」をモチーフにしたカップケーキのアイデアを思いついたのは今年5月、「The Faina」代表の菊地崇さん、ウクライナ人のカテリーナさん夫婦が初めて同園を訪れたことがきっかけだったという。菊地さんは「彦根に移住して3年がたつが、近くにこんなにすてきなバラ園があるのを知らなかった」と話す。

 菊地さんは「ウクライナから彦根に避難してきて今日まで、彦根の方々には本当に世話になっている。日頃から何か恩返しができないかと考えていた」と振り返る。「バラ園に美しく咲き誇るバラを見て、ウクライナのスイーツと彦根のバラをかけ合わせたスイーツで、彦根の魅力を発信できないかと思いついた」という。

 カップケーキの売り上げの一部は、ウクライナの子ども支援団体「llia Hrabar Charitable Foundation」と同園のバラ園に寄付する。「戦況が長引き、以前よりも報道されることが少なくなったが、今でもウクライナでは大変な状況の中暮らしている市民が大勢いる。この商品を通してウクライナのことを忘れずにいてもらえれば」とも。

 「彦根の魅力がウクライナの食文化を通して、より多くの人たちに伝われば。土産や贈り物として、ぜひ手に取ってもらえれば」と利用を呼びかける。

 価格は800円。営業時間は11時~15時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。月曜・火曜定休。キッチンカーでも販売する。

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