HOME記事ガンダムジムをRGガンダムVer.2.0と並べることを想定して製作!「HGジム(ショルダーキャノン/ミサイルポッド装備)」をベースに理想の形に仕上げる!【機動戦士ガンダム】

ジムをRGガンダムVer.2.0と並べることを想定して製作!「HGジム(ショルダーキャノン/ミサイルポッド装備)」をベースに理想の形に仕上げる!【機動戦士ガンダム】

2025.02.07

RGM-79 ジム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

地球連邦軍主力MSを最新キットでスタンダードに仕上げる

 RXシリーズで得られたデータを基に開発された地球連邦軍主力量産型MS「RGM-79 ジム」。RX-78-2 ガンダムのような万能機ではなく、ジェネレーター出力や装甲材質面でコストを抑えることで生産性を高め、小隊運用による集団戦闘を得意としている。ikeponの作例では、月刊ホビージャパン2024年10月号特集のガンキャノンガンタンクと同様にRG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0と並べることを想定して製作。HG準拠のジムとしては最新の「HG ジム(ショルダー・キャノン/ミサイルポッド装備)」をベースに、HGUC ジムのパーツを一部組み込むことで理想の形に仕上げている。

▲HG ジム(ショルダー・キャノン/ミサイルポッド装備)をベースにHGUC ジムからランドセル、ヒザアーマー、シールドの連邦軍マークを移植。肩や腰アーマーはキットパーツをベースにプラ板でTV版設定画の形状に寄せている
▲アゴの突起を削り込んでTV版設定画の形状に変更。トサカは天面に0.3mm、後部に2mmのプラ板を貼ってアウトラインを変更した。側頭部の円形モールドはキットパーツを削り落としてから市販パーツに交換。バルカン砲はピンバイスで開口後に市販の金属パーツでディテールアップ。胴体は肩口前側にあるモールドを削り落としてフラットに整形
▲ランドセルはHGUC ジムのものを使用。本体に合わせてタガネでパネルラインモールドを追加。サーベルラックはキットのものを使用し、スラスターノズルは市販の金属パーツに置き換えている
▲肩アーマーはキットパーツをベースにプラ板で囲ってTV版設定画の形状に変更。前腕はキットの余剰パーツを利用して左右対称にしている。ハンドパーツは三角屋のものに変更した
▲フンドシは可動に干渉しない位置で前側をカットソーでスライスし、0.5mmプラ板でフタをしている。フロントアーマーは中央でカットして1mmプラ板をはさんで上下方向に延長。正面に0.8mmプラ板を貼って大型化しつつ、フンドシと面イチにしている
▲リアアーマー中央のウェポンラック接続穴は着脱可能なフタパーツをプラ材で製作
▲ヒザアーマーはHGUC ジムから移植。幅詰め後にプラ板などでフィッティグさせた
▲キットのシールドは上部が欠けた形状になっているので、この欠けをプラ板で埋めている。連邦軍マークをはめ込むための十字穴は、取り回しがよく刃の強度が高いDULO タングステンブレードPRO 0.075mmを使用して開口。連邦軍マークはHGUC ジムから移植した
▲シールドマウントは、マウント側と前腕に埋め込んだ磁石で接続する方式に変更。マウントパーツは可動式のもの、無可動のものを用意
▲2025年1月30日発売予定「ガンダムフォワードVol.16」に掲載されるRG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0(製作/木村直貴)とのツーショット。元々ハイエンドなキットが木村直貴の手によってさらに高密度に仕上げられているが、それと並んでも見劣りしないレベルに完成度が高められている
▲製作途中状態。加工ポイントが一目瞭然だ。作例はTV版設定画の形状に寄せるとともにRG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0と並べることも想定しているので、各所にスジ彫りモールド追加やプラ板、金属パーツを貼り足してディテールアップを行った
▲ジム系列としては最新キットにあたり幅広い可動性能を有しているので、各種武装を使用したアクションポーズも思いのまま再現できる
▲ビーム・スプレーガン、ハイパー・バズーカはキットのモールドを彫り直し、合わせ目を丁寧に処理。スプレーガンは銃口を丸モールドパーツで、バズーカはスコープをレンズパーツでディテールアップした

■ガンダムの量産型
 地球連邦軍量産機の代名詞でもあるジムの作例を担当したikeponです。今回はMSD版ジムをベースに往年のTV版ジムに仕立てることで、仮想HG ジム Ver.2.0を目指していきます。

■全体処理
 プロポーションに関してはキットのままです。ヤスリがけで面出し&エッジ出しをしつつ、パネルラインや逆エッジ部分をタガネで彫り込むことでシャープさを出しています。エッジを跨ぐようなパネルラインをタガネで随所に追加することで、より説得力のあるディテールを意識しました。メインで使用したタガネは0.125mm。随所にメタルボールを設置できるように0.7mmピンバイスで開口し、0.2mmタガネで凹ディテールを彫り込んでいます。

■塗装・仕上げ
本体色=ボトムズカラー アイスグリーン+ダグラムカラー ブルーホワイト
赤=エヴァレッド
黄色=エヴァイエロー
白=ミクホワイト
関節など=ニュートラルグレーIV
各部アクセント=フレームメタリック2、ダークアイアン
 デカールは「HG 1/144 機動戦士ガンダム サンダーボルト汎用①」などの各種ガンダムデカール、市販デカールなどを使用。金属パーツを貼り付けてディテールアップ後、スーパースムースクリアーつや消しで仕上げています。コート後に0.7mmのメタルボールなどを配置してアクセントにしました。

■デカール
 随所に水転写デカールを貼り付けてパネルラインなどとは異なるディテールアップを行いました。シールドや肩などのポイントとなる箇所は多数貼り付け、全体的に緩急を意識することでより見応えのある仕立てにしています。

■ジムの系譜
 ガンダムシリーズ各作品において欠かせない存在のひとつであるジムはさまざまなバリエーションがあり、魅了されているモデラーも多いはず。まだキット化されていないジム系機体に想いを馳せながら、今後もガンプラを楽しんでいきたいですね。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード” ジム(ショルダー・キャノン/ミサイルポッド装備)改造

RGM-79 ジム

製作・文/ikepon


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ⓒ創通・サンライズ

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ikepon(イケポン)

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