HOME記事スケールモデルハセガワの「ホンダ シビック SiR( EF9)(1990)」や「F-35A ライトニングII」など、注目のスケールモデル情報をお届け!

ハセガワの「ホンダ シビック SiR( EF9)(1990)」や「F-35A ライトニングII」など、注目のスケールモデル情報をお届け!

2025.02.11

CHARACTER NEW KIT REVIEW 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

ホンダ シビック SiR( EF9)(1990)

4代目シビックが完全新金型で登場

ハセガワのホンダ シビック SiR( EF9)(1990)

 1987年に発売された4代目シビック(通称グランドシビック)。ワイド&ローなスタイリング、DOHC16バルブエンジンの他、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなど高度なメカニズムが投入され、安定感とスポーティさを併せもつモデルに進化。幅広い層から人気を獲得した。1989年には3ドアスポーツモデルにVTECエンジンを搭載した「SiR」が設定され。キットはシビックSiRの1990年モデルを徹底した実車取材をもとに完全新金型で再現。車高は通常時、ローダウン時を選択可能。右ハンドル5速マニュアル車仕様。ボディパーツカラーはブラック、ライト類鏡面、サイドミラー鏡面、マフラーカッターはメッキ仕上げ。メタルインレット(フロントとリアのホンダエンブレム)、窓の塗り分けシールも付属する。

ホンダ シビック SiR( EF9)(1990)

●発売元/ハセガワ●3520円、3月23日予定●1/24●プラキット


F-35A ライトニングII

ナナニイF-35新キット!

 さすが第5世代のステルス戦闘機だけあり、毎年のように新キットが登場するF-35に、またひとつ新キットが加わった。ただし完全な新キットというわけではなく、すでにドイツレベルがリリースしていたキットのバリエーションとして、ビースト仕様と呼ばれる攻撃力増加型としての登場だ。以前リリースされたキットは胴体内のウエポンベイに空対空ミサイルを収容した制空戦闘機型だが、今回登場するのは主翼下面のハードポイントに各種対地攻撃兵装を搭載したもので、これは傑作との評価が高いタミヤキットに先駆けた登場ということだ。もっともタミヤがこの仕様でキット化するかは不明なのだが。実機自体が独特なフォルムのため外見的には問題はなく、モールドも最近の同社製キットに共通するスジ彫りのパネルラインで再現されている。キャノピーは実機同様にコーティング状態で再現され、これはありがたい配慮であろう。デカールは4機分がセットされるが派手なマーキングはく、これも実機通りということなのか。いずれにせよ簡単にビースト仕様を製作できるということは、選択肢の幅が広がりありがたいことだ。

F-35A ライトニングII

●発売元/ドイツレベル、販売元/ハセガワ●6380円、3月予定●1/72●プラキット


アメリカ陸軍特殊作戦 ヘリコプターMH-60L ブラックホーク

米陸軍特殊作戦ヘリMH-60L

 3年近い戦争にもかかわらず、ウクライナのプラモメーカーは結構元気なようで、ICMから新キットが登場した。ただしまっさらの新製品ではなく、以前にリリースされたUH-60A型のバリエーションとして、特殊戦型のMH60Lに変身したものだ。MH-60はこのスケールで他にキットがないわけではなく、複数のメーカーがキット化しているが、このL型は最初のキットであり、37機という少数生産機にもかかわらずキット化されたことは素直に喜びたい。当然ながら多くのパーツはA型と共通だが、L型の特徴であるクラシックピットは新規のパーツ が用意され、その後方にあたるキャビンも座席などが再現されており、スライドドアが開閉選択式なので開状態にして完成後もキャビン内を見ることができる。パーツ点数も200点とさほどのものではないが、その再現度は充分なものがある。スライドドア以外のギミックはなく、その結果として組み立てはたやすく、ヘリコプターのキットとしても作りやすい製品だろう。箱絵からもわかるように、機首右側には空中給油用のプローブがセットされているが、この装備はL型全機ではなく一部の機体の装備なので、要は選択式ということなのだろう。デカールは4機分がセットされているが派手なものはまったくなく、オリーブドラブのモノトーンと地味そのもので、シリアルナンバーが異なるだけと寂しいが、これは致し方あるまい。

アメリカ陸軍特殊作戦 ヘリコプターMH-60L ブラックホーク

●発売元/ICM、販売元/ハセガワ●11990円、2月予定●1/48●プラキット


“スーパーブリッツ”パンター G型 後期型

シンプル設計の新シリーズ

 第二次大戦時のドイツ戦車を代表する車両だけあって、今でも新キットが登場するパンターにまたひとつ新顔が加わった。同社が最近スタートさせた、スーパーブリッジと呼ばれる組み立てやすさに主眼を置いたシリーズの一環としてキット化されたもので、このためか最近のキットとしては比較的低価格に抑えられているのはありがたい。キットはG型でも後期仕様を選択しており、防盾とトラベルクランプ、マフラー、車体後面の雑具箱などが選択式とされ、1944年6月から11月頃までの生産車として再現されている。ただし防盾はショットトラップ対策として画面が箱型に張り出した改良仕様が用意されず、これは心残りか。組み立てやすさを単純化するため一部の転輪は一体化され、さらにタミヤが先鞭をつけた部分連結式とされ、確かにこれは組み立てやすさの追求ということだろう。主砲は金属製で機関室内に収まるエンジンが再現されており 、機関室上面と後面の点検ハッチを開閉選択式とすることで、完成後に機関室内に収められたエンジンを見ることもできる。デカールは4種分がセットされ、専用のエッチングパーツも同梱されているのは嬉しい。

“スーパーブリッツ”パンター G型 後期型

●発売元/タコム、販売元/ビーバーコーポレーション●5390円、1月予定●1/35●プラキット

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