北海道でも馴染みのある家電量販店「100満ボルト」のストアブランドが消え、2025年4月1日(火)から「エディオン」になる。運営会社のサンキュー(本社・石川県野々市市)が、エディオン(同・大阪市北区)に吸収合併されるためで、北海道日本ハムファイターズのオフィシャルスポンサーとして、CMなどでも独特のリズム感で耳に入ってきた名前が聞かれなくなる。(写真は、2025年4月1日から「エディオン」のストアブランドに切り替わる「100満ボルト札幌清田店」)
サンキューが展開する「100満ボルト」は、1996年11月に、帯広に出店して北海道に進出。以降、北見市や旭川市、釧路市など、道東、道北で展開。2013年11月の「札幌清田店」(札幌市清田区)のオープンで、ようやく札幌でも目にするようになった。2017年11月には、「東苗穂店」(同市東区)を出店して、現在は、道内8店舗体制。
エディオンは、2007年6月に、サンキューの株式40%を取得して子会社化、2011年10月には、100%完全子会社になった。これまで、子会社としてストアブランドを維持しながら展開してきたが、2025年4月1日に、エディオンがサンキューを吸収合併、サンキューは解散することになり、1993年12月以来、31年間続いてきたストアブランドが消える。
「100満ボルト」は、サンキューの地元、石川県8店舗のほか、北海道、富山県、福井県、鳥取県、島根県の6道県で32店舗を展開しており、北海道は、石川県と店舗数が同じで、売り上げのウエートも高かった。
エディオンは、グループ全体で直営・FC(フランチャイズ)を含めて約1200店舗を展開。関東から九州、沖縄まで広く「エディオン」のストアブランドは知られている。北海道でもようやく「エディオン」に切り替わるが、道民に浸透して認知されるまでには、しばらくかかりそうだ。なお、エディオンの筆頭株主は、株式の9%超を保有しているニトリホールディングス(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)。