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ヤフー、ディレクトリ型検索サービス終了へ、2018年3月で
2017年6月29日 14:19
ヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)は、“ディレクトリ型検索”サービスとして同社創業当時より提供してきた「Yahoo!カテゴリ」を、2018年3月29日で提供終了すると発表した。
ウェブ検索サービスの主流は現在、プログラムが自動的にサイト情報を収集する“ロボット型検索”となっている。これに対してYahoo!カテゴリでは、“サーファー”と呼ばれる人間のスタッフがウェブサイトの情報を1件1件収集し、該当するカテゴリに分類して登録する仕組み。ユーザーは、「エンターテインメント」「メディアとニュース」「ビジネスと経済」などの各種カテゴリ(ディレクトリ)をたどってウェブサイトを探したり、登録されているサイトを対象にキーワード検索することができる。
なお、サーファーという名称は、ワールドワイドウェブ(WWW)をあちこち閲覧して回る行為を波乗りになぞらえ、“ネットサーフィン”と呼んでいたことにちなむ。
Yahoo!カテゴリ提供終了の理由について、サービス終了の告知文には以下のように書かれている。
インターネットが普及し始めた当初は利便性の高いサービスとして存在しましたが、サイト数の爆発的増加やSNSの普及などにより、ウェブ環境は大きく変わりました。特にサイト数の増加は人の手による情報収集・登録作業を厳しいものとし、プログラム処理への移行を促しました。そのためYahoo!検索やGoogle検索などの「ロボット型検索」が主流となってきました。
こうした世の中の動向を鑑みると、「ディレクトリ型検索」も一定の役割を終えたものと考え、サービスを終了する決断に至りました。
Yahoo!カテゴリは、1996年4月1日のYahoo! JAPANサービス開始当初から提供しているサービスの1つ。その後、Yahoo! JAPANではロボット型検索も導入したが、Yahoo!検索におけるキーワード検索結果は、Yahoo!カテゴリの登録サイトを優先的に表示するかたちを続けていた。それが2005年10月のリニューアルにより、ロボット型検索の検索結果を優先で表示する仕様に転換している。現在、Yahoo!検索のロボット型検索サービスには、Googleの検索エンジンを使用している。
Yahoo! JAPANによると、Yahoo!カテゴリの登録サイトは約1万5000サイトからスタートしたが、現在は約80万サイトに上る。1日あたり十数件~100件程度の「新着サイト」が日々、Yahoo!カテゴリに新規に登録されており、今後もサービス終了までこうした登録作業は継続する予定だ。サービス終了後、これらのデータを資料やアーカイブとして保存するかどうかなどは今後検討していくとしている。
なお、Yahoo!カテゴリのサービス終了にあたり、Yahoo!カテゴリへの登録審査サービスである「Yahoo!ビジネスエクスプレス」も2017年7月31日で販売を終了する。