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DX開発事業部 presents 週刊生成AIニュース 2025年4月7日週

DX開発事業部 エンジニアブログ 2025.04.14

アイレット株式会社 DX開発事業部です!
DX開発事業部ではお客様のDX実現のために、生成AIのキャッチアップに日々取り組んでおります🔥
本記事では日々アップデートされる生成AI周りのニュースを週刊でお届けします🚀

AWS

Amazon Nova Reel 1.1 を発表

「Amazon Nova」に含まれる動画生成AIモデルの最新版「Nova Reel 1.1」が発表されました。
この新しいバージョンでは、最大 2 分間のマルチショット動画を生成でき、ショット間のスタイルの一貫性が向上しています。
また、6 秒のシングルショット動画生成における品質とレイテンシが改善されています。
マルチショット動画には自動モードと手動モードの 2 つのモードがあり、自動モードでは単一のプロンプトから複数の 6 秒動画を生成できます。
手動モードでは、モデルによるきめ細かな制御が可能で、各ショットに対してテキストプロンプトとオプションの画像入力を行えます。
Amazon Nova Reel 1.1 は米国東部 (バージニア北部) リージョン内のAmaon Bedrock で利用可能です。

Amazon Nova Canvasがファインチューニングのサポートを開始

Amazon Nova Canvas が Amazon Bedrock によるファイン チューニングをサポートし、独自のデータセットとブランド特性に合わせてモデルを適応可能になりました。
カスタムモデルのファインチューニングにより、特定の要件やスタイルガイドに沿った完全にカスタマイズされた画像を生成できます。
製造、小売、ゲーム、広告などの業界で革新を加速し、インタラクティブなビジュアル AI を通じて顧客体験をパーソナライズします。
Amazon Nova Canvas のファイン チューニングは米国東部 (バージニア北部) リージョンで利用可能です。

Amazon Bedrockがプロンプトキャッシュの一般提供を開始

AWSは Amazon Bedrock において新しい機能であるプロンプトキャッシュの一般提供を開始しました。
この機能により、コストを最大 90% 、レイテンシを最大 85% 削減できます。
プロンプトキャッシュは、頻繁に使用される入力をキャッシュし、長いシステムプロンプトや一般的な例を再処理することを避けます。これにより、リソースの使用が減り、リクエストをより速く処理できるだけでなく、コスト削減も実現できます。
この機能は、Anthropic の Claude 3.5 Haiku および Claude 3.7 Sonnet 、Nova Micro、Nova Lite、Nova Pro モデルで利用可能です。

新たな基盤モデル 「Amazon Nova Sonic」 を発表

音声理解と音声生成を単一のモデルに統合し、AIアプリケーションにおけるより人間らしい音声会話を可能にする新しい基盤モデル「Amazon Nova Sonic」が発表されました。
Amazon Bedrock の新しい API を通じて利用可能なこのモデルは、旅行、教育、ヘルスケア、エンターテインメントなど、幅広い業界におけるカスタマーサービスコール自動化や AI エージェントなどの音声アプリケーションの開発を簡素化します。
記事内では旅行業界での活用例も紹介されています。

Amazon Bedrock Guardrails が生成 AI アプリケーションの安全な構築に向けた新機能を提供開始

Amazon Bedrock Guardrails の新たな機能が発表され、生成 AI アプリケーションを安全に構築するための柔軟性と使いやすさが向上しました。
新機能には、設定したポリシーから予想される結果をプレビューする検出モードや、入力プロンプト、モデルの応答、またはその両方にポリシーを適用するオプションが含まれています。
また、個人情報(PII)を検出するフィルターも搭載され、リクエストを完全に遮断するブロックモードと、個人情報をマスクするマスクモードの2種類が提供されます。
これらの新機能は、Amazon Bedrock Guardrails がサポートされているすべての AWS リージョンで利用できます。

Amazon Bedrock で Pixtral Large 25.02 が利用可能に

Amazon Bedrock で Mistral AI のマルチモーダルモデル Pixtral Large 25.02 が利用可能になりました。
Pixtral Large 25.02 は、最先端の画像理解と強力なテキスト処理を組み合わせたマルチモーダルモデルです。
このモデルは、Mistral Large 2 の高度なテキスト処理機能を維持しながら、ドキュメント分析、チャート解釈、自然画像理解といったタスク全体で最高クラスのパフォーマンスを実現します。
Pixtral Large 25.02 は、以下のリージョン内の Amazon Bedrock で利用可能です。

  • 米国東部 (バージニア北部) 
  • 米国東部 (オハイオ) 
  • 米国西部 (オレゴン)
  • 欧州(フランクフルト)
  • 欧州 (ダブリン) 
  • 欧州(ストックホルム)
  • 欧州 (パリ) 

Amazon Q Developer の言語サポートが拡大(日本語を含む)

Amazon Q Developer の言語サポートが拡張され、日本語を含む多言語での開発支援が可能になりました。
新しい言語サポート拡張は、統合開発環境(IDE)およびコマンドラインインターフェース(CLI)で無料ユーザーと Pro ユーザーに提供されており、AWS マネジメントコンソールにも近日対応予定です。

Google

Google Cloud「Agent2Agent (A2A)」プロトコルを発表

AIエージェントの相互運用性を実現する新しいオープンプロトコル「Agent2Agent (A2A)」がGoogle Cloudより発表されました。
A2Aプロトコルは、AIエージェントが相互に通信し、安全に情報を交換し、さまざまなエンタープライズプラットフォームやアプリケーション上でアクションを連携できることを可能にします。
これにより、顧客は自身のAIエージェントが企業全体のアプリケーション環境で機能するようになり、大きな価値を得られると期待されています。
A2Aプロトコルはオープンソースとして公開され、コミュニティとの連携を通じて開発が進められます。Google Cloudは、年内に本番環境に対応したプロトコルのバージョンをリリースする予定とされています。

Google「Agent Development Kit」を発表

Google は、マルチエージェントアプリケーション開発を簡略化する新しいオープンソースフレームワークである「Agent Development Kit」(略: ADK)を発表しました。
これまでも、 Firebase で提供される Genkit など AI アプリケーション構築を簡略化するフレームワークはありましたが、今回提供された ADK はマルチエージェント開発のしやすさに重点の置かれたフレームワークとされています。
DX開発事業部 山際が早速試した記事があるのでぜひご覧になってください!

【Google Cloud Next ’25】Agent Development Kit で簡単エージェント開発

Google Cloud 上で テキスト-to-音楽 のLLM「Lyria」が使用可能に

Google DeepMind が開発した音楽生成AIモデル「Lyria」がVertex AI で利用可能となりました。
Lyria は、自然言語から音楽を生成が可能なモデルで、企業は Lyria を使用して、ブランド体験を高めたり、コンテンツ制作を効率化することが期待されます。
Lyria は、現在プレビュー版となっているため、利用に際しては担当の Google に連絡してください。

Gemini 2.5 Flash 発表

Gemini 2.5 Flash モデルが発表されました。Gemini 2.5 Pro がすでに Google AI Studio と Vertex AI で開発者向けに提供開始されています。
Flash モデルはより低遅延とコスト効率に優れたモデルで近日中に公開予定となります。
Gemini 2.5 シリーズは、現状コンテキストウィンドウは 100 万トークンでの提供となります。

Llama 4 が Moldel Garden から利用可能に

Meta 社が提供するよりパーソナライズされたマルチモーダル体験を可能とする「Llama 4」が Model Garden から利用可能になりました。
Llama 4 は、「専門家混合モデル」を意味する Mixutre of Experts (略: MoE)アーキテクチャを採用しており、「Scout」、「Maverick」が現在提供されています。
近日中には「Behemoth」も公開予定となっております。
中でも「Scout」モデルは、コンテキストウィンドウが 1000 万トークンと大規模であることが特徴となっています。

Gemini・Google Agentspace Searchが、Google Distributed Cloud (GDC) でも提供開始(2025年Q3〜予定)

「Gemini」がGoogle Distributed Cloud (GDC) を通じてオンプレミス環境で利用可能になることが発表されました。これにより、厳格な規制、データ主権、低遅延といった要件を持つ企業でも、データを自社内に保持したまま高性能なAIを活用できるようになります。
さらに、企業内データへの統一的で権限に基づいた検索を可能にする「Google Agentspace Search」もGDC上で提供予定で、両者は2025年第3四半期にパブリックプレビューが予定されています。

Firebase Studio のプレビューが発表

AIアプリ開発を加速する新ツール「Firebase Studio」のプレビュー版が発表されました。「Firebase Studio」は、AI機能を組み込んだWebアプリのプロトタイピングから開発、テスト、デプロイまでを一貫して行える、クラウドベースの開発環境として設計されています。自然言語や画像を使ってアプリを生成でき、Next.jsをベースに実用的なUIもすぐ構築可能で、Geminiとの連携でAI統合も容易です。さらに、コード編集や即時プレビュー、ワンクリックデプロイ、リアルタイムのコラボレーションといった機能により、開発のスピードと柔軟性が大きく向上します。

Google Docs の AI 搭載機能「Help me write」が日本語にも対応

Google ドキュメントのAIライティング支援機能「ヘルプミーライト(Help me write)」が、日本語、イタリア語、フランス語、ドイツ語にも対応し、利用可能な言語が計7言語に拡大されました。ユーザーはキーワードや短いトピックを入力するだけでAIによる文章の下書きを得られ、トーンや長さの調整、文法の改善、既存テキストのリライトなども可能です。対象はWorkspaceのBusiness/EnterpriseプランやGoogle One AI Premiumなどで、2025年4月7日より段階的に提供が始まっています。

Google Agentspaceの機能拡張の発表

(※なお、「Google Agentspace」はEarly Accessの段階で、利用には申請が必要です)

GitHub

GitHub Copilot が VS CodeでエージェントモードとMCPサポート

  • VS Codeのエージェントモード
    • プロンプトを与えると自動的にサブタスクをこなして、目標が達成されるよう実行される
    • モデルは、Claude 3.5と3.7 Sonnet、Google Gemini 2.0 Flash、OpenAI GPT-4oから選択可能
  • MCPサポート
    • エージェントモードでプロンプトを入力すると、モデルは様々なツールを使用して、データベーススキーマの理解やWebクエリのようなタスクを処理することが可能
    • よりインタラクティブで状況に応じたコーディングサポートが可能になる

GitHub CopilotでGemini 2.5 Proがパブリックプレビュー

Googleの最新GeminiモデルあるGemini 2.5 Proが、GitHub Copilotで利用可能になりました。
強力な推論能力とコード処理能力を備えており、一般的なコーディング、数学、科学のベンチマークでもトップクラスの性能を誇ります。

Open AI

ChatGPT メモリ機能のアップデート

ChatGPTにおける「メモリ」機能がアップデートされ、過去のすべてのチャットを参照できるようになりました。

アイレット

アイレット、「2025 Google Cloud Partner Award of the Year」の2部門を受賞

Google Cloud における生成 AI 活用実績と継続的なクラウドスキル向上への取り組みが評価され、弊社は4/9-4/11に開催された Google Cloud Next ’25 にて、Google Cloud Partner Award of the Year の Artificial Intelligence – Japan と Talent Development – Japan の2部門を受賞しました。

「Google Cloud かんたん AI パック」を活用した生成AI活用事例の公開

株式会社NJS様向けに、弊社が提供するGoogle Cloud かんたん AI パックを活用してRAG機能搭載のAIチャットボットの導入を行った事例が公開されています。


次週はどんなニュースがあるでしょうか。お楽しみに✋

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