執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
以前人事評価制度のご支援をした企業からベースアップ等のご相談がありました。全従業員ベースアップを行うため、等級ごとの賃金テーブルの底上げを行う予定した。その他に、一定等級以上のグレードについては、マネジメントコースとスペシャリストコースとなる複線型人事制度にしておりましたが、別のコースを追加を検討していました。
スペシャリストはあくまでエンジニアのものと考えていたため、エンジニア以外の職種でマネジメント以外のものに新たなコースを用意し、スペシャリストよりは若干少ない賃金体系を検討していたようです。
検討していた追加予定コースの等級の定義や役割などをお聞きすると、下のグレードの役割と同じ状況になっていました。
スペシャリストはエンジニアのみを対象にしなければならないことはないため、技術系のスペシャリストと業務系のスペシャリストなどに分けて、等級の定義や役割を検討することを提案しました。
常駐派遣型のIT企業に多いように見受けられますが、管理部門の賃金テーブルがエンジニアの賃金テーブルよりも低く設定しているケースもありますので、業務系のスペシャリストが技術系のスペシャリストより若干少ない賃金体系にすることも他社の状況も鑑みれば妥当性はあると考えられます。