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トランポリン

これはこのページの過去の版です。Fromm (会話 | 投稿記録) による 2012年3月15日 (木) 02:02個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (批評)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

トランポリン(Trampoline)は、四角、もしくは丸型の枠に伸縮性のある丈夫な布を張り渡しゴム・ケーブルまたはスプリングで固定した運動器具。この上で人が跳躍をくり返すと反発力により、トランポリンを使用しない時の数倍もの高さにジャンプすることが可能となる。

トランポリン

起源は中世のサーカスだといわれているが、スポーツとして普及したのは1930年代以降、日本に紹介されたのは1959年(昭和34年)である。今ではレクリエーションに、競技に、エクササイズに、他の運動種目のトレーニング用に、と幅広く活用され楽しまれている。オリンピックでもトランポリン競技が2000年シドニーオリンピック大会から正式種目となっている。

歴史

ジョージ・ニッセンアメリカ合衆国体操競技選手)が創始者といわれる。彼は「トランポリン」という呼称を1930年代商標登録したが、後に一般的な語句として定着していき[要出典]、ニッセンの会社は1980年代に操業停止した。

構造

スチールで出来た枠は「フレーム」、布部分は「ベッド」という。ベッドは多数のゴム・ケーブルまたはスプリングで枠に固定する。 フレームの上にはクッション材として「フレームパッド」を置く。 折りたたんで収納できるようになっている。

サイズ

体操競技用のものは長方形のフレームだが、家庭でエクササイズに用いる物には丸いフレームのものもある。

  • スモールサイズ:ベッドサイズが約3m×1.5m
  • ミドルサイズ:約3.6m×1.8m
  • ラージサイズ:約4.3m×2.1m(公式競技用)

跳び方

基本的にはまっすぐ立って膝を曲げずに跳躍する。跳躍を繰り返すうちにどんどん高く跳躍できるようになる。手を上げ下ろし、あるいは左右に動かしてバランスを取る。

垂直跳び以外に、膝落ち(ニードロップ)、腰落ち(シート)、腹落ち(フロントドロップ)、捻り跳び(ピルエット)、抱えとび(タック)、四つんばい落ち、 開脚跳び(ストラドル)、閉脚跳び(パイク)、ターンテーブル、ローラー、スィブルヒップス、バラニー、ルディー、ランディー、エディー、など色々な技(跳び方)があり、トランポリン競技ではこれらから10種目を組み合わせて演技する(跳ぶ)。

跳躍を止める時は、着地時に膝と腰を曲げて反発力を吸収し、両手を斜め上に上げてバランスを取って止まる。

注意点

高く跳んでいるときにバランスを崩してフレームに着地したりベッドから落下すると大変危険である。跳躍はできる限りベッド中央で行うこと。トランポリン使用の際は指導者の監督の下、周りに複数の補助者を配置しておく必要がある。

色々なトランポリン

レクリエーション・トランポリン

 
レクリエーション・トランポリン

略して「レクトラ」。楽しむためのトランポリン。 高く跳ぶことで開放感を味わうことができる。空中でのバランス感覚を養うことができる。市立体育館でトランポリン教室を開いている自治体、クラブ活動や体育の授業に取り入れている学校、園庭にトランポリンを備えている幼稚園などもある。また、トランポリンを置いている遊園地もある。

  • バッヂテスト:日本トランポリン協会では初心者が自分の上達を確認できるように1級から5級までのバッヂテストを実施している。
  • シャトル競技:トランポリンを2台並べ、2人の競技者が向き合って交互に跳ぶ競技。

競技トランポリン

 
トランポリン競技(個人競技)
  • 個人競技:一人ずつ飛んで演技を競う
  • シンクロナイズド競技:2人1組となり、トランポリンを2台並べて2人が同時に同じ10種目を跳び、他の組と演技を競う。

オリンピックでも2000年シドニー大会から、新体操と並び、体操競技の一部門として正式種目となっている。大学でもトランポリンクラブがあり、全日本学生トランポリン選手権大会(インカレ)も42回(2007年度)を数え、団体戦と個人戦があり、男子強豪校は日本体育大学金沢学院大学早稲田大学慶應義塾大学学習院大学北翔大学など、女子強豪校は日本体育大学、金沢学院大学、早稲田大学、阪南大学文教大学などで、大学日本一を目指ししのぎを削っている。

エクササイズに

全身運動であり、垂直に跳ぶだけでも見た目には想像もつかないほどの運動量となる。 練習場に設置されている共用トランポリンの場合、長くても1分程度で交代するべきである(疲労による事故防止も兼ねる)。 ジャンプの高さにより、身体には3~10倍超のG加重負荷がかかる。 家庭におけるエクササイズ用に枠が丸く負荷の小さなミニトランポリンが市販されている(但し市販のものは鉄枠にマットが張られていないなど安全面で不安のある製品があるので注意したい)。

トレーニングに

体操、飛び込み、エアリアルスキー、スノーボード、アイススケート、バレーボールなど、空中の回転・捻り技など空中動作を練習するのに用いられる。


批評

バランス感覚、調整力、脳神経の発達、空中動作の習得などかなり有益な運動ではあるが、見た目の軽やかな動作から空中における回転が容易だという印象を与えやすい[要出典]

だが実のところ、硬く踏ん張りの効く地上で回転のできない者が、柔らかく踏ん張りの効かないトランポリンベッド上で回転を行うということは、タイミングの勘違いから事故になる確率が非常に高くなる[要出典]運動能力の高い者や、若い男子などは特にこういった自己過信に陥りやすく[要出典]、時に悲しい事故報道を聞く[誰?]しかし、正しいスポーツジムや指導者の居る環境では怪我の割合は一般のスポーツと変わりない。[要出典]

トランポリン競技の指導者[誰?]によると、まずはトランポリンそのものに十分慣れる期間と、回転の伴わない安全な上記バッチテストを行い、それらを習得しただけでなくしっかりと身に付けてた後、さらに段階練習を経て回転動作練習を始めることを絶対としている[要出典]

回転練習時には、資格を持った指導者・正しく整備された器具・練習動作の補助を行うスポッターマットや人を配置したうえ、段階を経てから行う。決して一人では行うべきではない。


疲労度

トランポリン初心者の場合は跳んだあと、後日筋肉痛になる場合がある。[要出典] トランポリンで跳ぶという動作は日常の生活で意識的に使用しない筋肉を強く使うためであり、トランポリンを跳んだあとは背中全体、大腿部、ふくらはぎや首などが筋肉痛になる場合がある。もちろん痛みの程度は運動強度・時間に比例する。[要出典] 競技規格トランポリン以外のミニトランポリンでのエクササイズや、数回跳ぶくらいでは問題ない。[要出典] 初心者のうちは強く感じられるが、習慣となってくるとまったく問題なく跳べるようになる。[要出典]

関連項目

外部リンク