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'''留 平'''（りゅう へい、? - [[272年]]）は、[[中国]][[三国時代 (中国)|三国時代]]の[[呉 (三国)|呉]]の[[武将]]。[[揚州 (古代)|揚州]][[会稽郡]]長山県の人。父は[[留賛]]。兄は[[留略]]。妻は[[陸凱]]の娘。子は[[留憲]]（鎮軍将軍・西陵督）・[[留慮]]（水軍督）・[[留雲]]<ref>『[[留氏族譜]]』</ref>。

[[永安 (呉)|永安]]六6年（[[263年]]）11月、皇帝の[[孫休]]は[[蜀漢の滅亡|蜀が魏に攻められる]]と、大将軍の[[丁奉]]に諸将を率いてさせ[[寿春]]に向かわせへ、将軍の[[丁封]]と[[孫異]]には沔中へ軍を進めさせ、将軍の留平にはを南郡の[[朱績|施績]]の元に遣わせして軍をどの方向へ出すかを検討させた。[[蜀漢|蜀]]の[[劉禅]]が[[魏 (三国)|魏]]に降伏すると、これらの軍事行動は取り中止めらされた<ref name="#1">『[[三国志 (歴史書)|三国志]]』呉志 三嗣主伝</ref>。

永安七7年（[[264年]]）2月、征西将軍に昇進した留平は、撫軍将軍の[[歩協]]、鎮軍将軍の・[[陸抗]]、建平太守の・盛曼らと共に、永安を守備する[[羅憲]]を攻めたが勝てず、更に半年包囲を続けたがものの、[[胡烈]]が二万の兵で救援に現れたため、軍勢をまとめて引き上げた<ref>『三国志』三嗣主伝< name="#1"/ref>。

[[甘露 (呉)|甘露]]二2年（[[266年]]）、[[丁忠]]が[[西晋]]より帰還すると、皇帝の[[孫皓晧]]は群臣を集めて盛大な宴会を催したが、[[王蕃]]がは酔った振りをしているとして怒り、側近に王蕃の処刑を命じた。衛将軍の[[滕牧]]と留平がは取り成しをしたが聞き入れられず、結局王蕃は処刑された<ref>『三国志』呉志 王蕃伝</ref>。

同じ年の[[宝鼎]]元年（266年）、[[丞相]]の[[陸凱]]がは孫皓晧の廃立を計画し、大司馬の丁奉、御史大夫の・[[丁固]]の賛同を得たが、孫皓晧の護衛をしていた左将軍の留平に反対されたため断念したという<ref>『三国志』呉志 陸凱伝</ref>。一説には、留平と丁奉がの仲が悪かったのが原因という。

[[建衡]]三3年（[[271年]]）、孫皓晧が一族を引き連れ、突然華里に赴いたことのを家臣が慌てて連れ戻した事件が起きた時際、留平は丁奉や[[万イク|万彧]]とともに孫皓晧を見限るような発言をした。それを聞いた孫皓晧は留平達らを憎むようになり、[[鳳凰 (呉)|鳳凰]]元年（[[272（272年]]）、孫皓晧は留平と万彧に毒酒を飲ませ殺害しようとした。毒盛りの下手人が毒の量を減らしていたため二人とも死ななかったものの、この処遇にショックを受けて万彧は自殺をし、留平は不安と憤りのあまり1ヶカ月あまりほどで死んだという<ref>『三国志』呉志 三嗣主伝に引く『[[江表伝]]』</ref>。

<references />

*『[[三国志 (歴史書)|三國国志]]』